装飾としての持ち送り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/10/06 14:38 UTC 版)
ノルマン(ロマネスク)の持ち送りは簡素な見た目のものが多いが、様式化された人間や動物や架空の獣の頭部を精巧に彫ったものもあり、その他のモチーフが使われることもある(例えば、ヘレフォードシャーのKilpeck教会には91個の精巧な彫刻を施した持ち送りのうち85個が現存している)。 イングランドでも12世紀から13世紀にかけての時期、持ち送りには精巧な彫刻が施されたものがあった。例えば、リンカン大聖堂にある。 持ち送りは壁の1点から円錐形に上に成長するように配置され、天使などの像が支えているような見た目となっていることがある。その後、古典建築の円柱の柱頭を真似て、群葉などの装飾を施すようになった。 イングランドでよく見られる半木骨造の家では、出窓などの窓を下から支持する木製の持ち送り(梁受け)が見られ、彫刻を施していることが多い。
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