街路の歴史とは? わかりやすく解説

街路の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/10 00:19 UTC 版)

ウンター・デン・リンデン」の記事における「街路の歴史」の解説

1647年フリードリヒ・ヴィルヘルム選帝侯先進建設技術秀でたオランダ人技術者王宮から狩場であるティーアガルテンへ向かう一直線菩提樹並木道建設させた。この並木王族貴族たちの散策路としても使われた。当時沿道には建物もなく荒地であった。 しかし城壁で囲まれベルリン城壁越えて西の方向膨張をはじめる。1674年並木道北側貴族富裕な市民新市街ドロテーエンシュタットを建設1688年から1698年南側にフリードリヒシュタットが建設され沿道格子状整然とした市街形成するようになったウンター・デン・リンデンはこれら新市街挟まれ通りとして改め整備が行われ、以後プロイセン絶対君主たちは沿道権威誇示するような教会広場文化施設建設した1696年ティーアガルテン越えた先にシャルロッテンブルク宮殿完成すると、ウンター・デン・リンデンティーアガルテン貫いて宮殿方向延長されブランデンブルク門から先の延長部分はシャルロッテンブルガー・ショセーとなった現在の六月十七日通り)。 この時期フリードリヒ・ヴィルヘルム選帝侯発したポツダム勅令によりフランスから宗教の自由求めて宗教難民ユグノーたちが寛容プロイセン移住してきた。彼らの多くベルリン住み、フリードリヒシュタットには教会フランス教会堂、現ユグノー博物館)を建てた人口2万人に満たないベルリンに6千人押し寄せたフランス人は、手工業者商人多く勤勉さ優れた技術ベルリンもたらしフランス先進的な文化習慣持ち込みベルリン開かれた都会へと変貌した19世紀以降ベルリン急激な拡大とともにウンター・デン・リンデン多く繁華街一つとなったが、教会壮麗な国立歌劇場などの文化施設高級店舗、高級ホテルなどが立ち並ぶウンター・デン・リンデンは、ドイツのみならずヨーロッパ代表する華麗な街路となり、パリシャンゼリゼ通りとも比される存在となった1900年にはヨハン・シュトラウス3世がこの大通り美しさ称えたワルツウンター・デン・リンデン』を作曲している。1918年帝政ドイツ崩壊しドイツ革命余燼覚めやらぬ1923年頃、『ウンター・デン・リンデン』という歌が市民流行したベルリン捨てオランダに亡命した皇帝ヴィルヘルム2世揶揄する内容含まれている。 ウンター・デン・リンデン老木が花をつけ続け限り俺たち押さえつけるものは何もないベルリンいつまでたってもベルリンだ。誰もお前の味方しなくなっても、俺だけはお前を見捨てないぜ。古い馴染みベルリンよ、ベルリンいつまでたってもベルリンだものな。 — 『ウンター・デン・リンデン第二次世界大戦末期菩提樹多く戦闘失われたり、戦後の困難時代燃料焚き木にするため切り倒されたりした。歴史的建築物米英軍のベルリン大空襲と、ソ連軍との市街戦廃墟化した戦後ウンター・デン・リンデンはすべて東ドイツ政府統治する東ベルリン地区となったが、1950年代菩提樹が再植林され歴史的建築物廃墟軍国主義象徴みなされ撤去されプロイセン王宮を除き東ドイツ政府ソ連遠慮しながらの数十年間にわたる再建事業によってほぼ原状回復された。ドイツ再統一後も歴史的建築物修復再建続けられている。 フランツ・クリューガー作、ノイエ・ヴァッヘ前のパレード 1824年- 1830年 アンナ・ビリンスカ、『ウンター・デン・リンデン1890年 1900年頃のカフェ・バウアー周辺 1900年頃。中央見えフリードリヒ大王騎馬像より西から菩提樹並木道が始まる 1945年6月ソ連占領下ウンター・デン・リンデン フリードリヒ大王騎馬像 クリスマスウンター・デン・リンデンライトアップ 夏のウンター・デン・リンデン

※この「街路の歴史」の解説は、「ウンター・デン・リンデン」の解説の一部です。
「街路の歴史」を含む「ウンター・デン・リンデン」の記事については、「ウンター・デン・リンデン」の概要を参照ください。

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