血塗れ聖堂騎士団「ブラッド・テンプル・ナイツ」
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「薔薇のマリア」の記事における「血塗れ聖堂騎士団「ブラッド・テンプル・ナイツ」」の解説
「汚物、愚かな動物、罪人はロシュの地に還り、ロシュの火に身を焼かれ、ロシュの計画に参加することによってのみ全ての罪から解放される」という(簡単に言えば、「死ねば救われる」という)破滅絶滅宗教、「ロシュ教」を盲目信仰する騎士団。かつてはロシュ教を信仰する国の一騎士団でしかなかったが、聖堂騎士団長アロンズ・ニードルスピアによってかの国の欺瞞を暴き、ロシュ教の教祖たちを皆殺しに、自らと同じく罪に穢れたものたちを集め、国にとってはただの搾取のための建前でしかなかった教えを「完全万能絶対の神の啓示」と信仰する彼らは暴走を始める。SMCが暴力を中心とした悪意を体現した集団なら、こちらは独善的な宗教による狂気を体現した集団といえる。現在はルイ=カタルシスと共にラフレシア第三帝国へ渡り、第三皇子オクタヴィアン・ギュスターヴ・ヴィス・ラフラシアに付いて「血塗れ皇帝騎士団」となった。 「サー・ジューダス」アロンズ・ニードルスピア 血塗れ聖堂騎士団、団長。「神がかった男」。ロシュの声を聞くことが出来、養父からは「神が地上に遣わした子」と信じられており本人も疑っていない。自らが仕えていた国の欺瞞を暴き世界救済組織、血塗れ聖堂騎士団「ブラッド・テンプル・ナイツ」を打ち立てる。落ち着いた、思慮深く智謀の深い人物だがかなりの狂信者。神槍「ロンギヌス」を帯槍し、愛馬「アバドン」を駆り神罰代行者として全ての罪を浄化するため血塗れ聖堂騎士団を率いる。ZOO、パンカロ・ファミリー、バルモア商会私兵隊の連合軍との戦闘で追い詰められエニグマ・リングという指輪の力を解放する。それにより、神であるロシュがアロンズの肉体を媒介として降臨した(受肉)。しかし、そのロシュもソオルの力を借りたトマトクンに倒された。現在はルイと共にいるようである。 「サー・アンドリュー」ヘンリー・ブラックモア 嘘吐き。リリアンの冗句をつまらないと言う。意外と戦闘狂。独特の戦い方で、騙し討ちに近い剣術を操る。狂信的な者が多い血塗れ聖堂騎士団において、人間らしい人間。今まで数々の死線を潜り抜けてきた。アロンズの計らいにより、彼の破戒の指輪の試練を免れる。 「サー・フィリップ」リリアン・イヌテロ 元傭兵。落ち着いた調子で話すが、折に触れて冗句を言う。ヘンリーにつまらないといつも言われる。そしてそれをセンスが悪いからと返す。そのセンスはヘンリー曰く「時代の斜め上か下を行く」。ヘンリーとの仲はいいようで、二人でいる事が多い。ヘンリーと同じく、破戒の指輪の試練を免れる。生き別れの兄がいるとされ、第三巻に同じ姓をもつ男が秩序の番人に確認されているが、詳細は不明。ただしこちらのイヌテロは戦死したためどちらにしろ会うことはない。 「サー・ピーター」ロイ・チャーチル 血塗れ聖堂騎士団の中では比較的普通の人間。周囲の空気に流されやすい性格のようで、それを見抜いていたアロンズにより、破戒の指輪の試練を最初に受ける事になる。 「サー・バーソロミュー」イオネア・ブラントロウ 元海賊。改心司教(サディスト)たちにより改心(洗脳)させられる。その際にかつては美貌だった顔の半分が醜く焼け爛れてしまった。決戦前に破戒の指輪の試練を受け、さらなる狂信者となる。卑猥な言葉を言った後に、修道女のように懺悔する。ジョーカーの剣技によって細切れにされた。 デアデビル(向こう見ず) 身長2m50cmの巨漢。血塗れ聖堂騎士団の重装兵を指揮する。武器はハンマーで、非人間的なパワーを誇る。アロンズが彼を呼んだ名前がデアデビルだったため好んでそう名乗る。ロシュではなく恩人のアロンズを盲信している。彼もまた破戒の指輪の試練を受け、ロシュの狂信者となり決戦に挑むがチーロに敗北する。 The・Sin「罪そのもの」 モニカ・トトゥーアという名の普通の少女であったが、魔術の才があったため魔術師にさらわれたことにより魔術の教養がある。「ロシュ教」では魔術は絶対禁忌とさせているので、救出された後「有罪である上での、更なる有罪判決」を下され、改心司教の激しい苦痛と恥辱を伴う「永劫凍土・コキュートス」入りの末、苦痛も恥辱もロシュ教への恨みも理不尽な運命への怒りも一切合切全て消しとび、はれてその身の全てをロシュに捧げる神への供物に「回心」し、アロンズ・ニードルスピアとロシュに仕える。目をきつく縫い合わされている。ジェードリに魔術を以って惨劇をもたらした。ジョーカーとクローディアの奇襲により即死するが、彼女の死により自らを触媒とした禁断の召喚魔術が発動、贄の園の住人「サリア・ベル」が「降臨」する。
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