菅野尚一とは? わかりやすく解説

菅野尚一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 05:28 UTC 版)

菅野 尚一
すがの ひさいち
少将時代
生誕 1871年5月10日
日本山口県豊浦郡
死没 (1953-06-20) 1953年6月20日(82歳没)
山口県
所属組織  大日本帝国陸軍
軍歴 1889 - 1927
最終階級 陸軍大将
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菅野 尚一(すがの ひさいち、1871年5月10日明治4年3月21日) - 1953年昭和28年)6月20日)は、長府藩出身の陸軍軍人陸軍大将正三位勲一等功三級

経歴

山口県豊浦郡大字豊浦村(現下関市長府町)にて、父尚喬(旧長府藩士、陸軍主計大尉)の長男として誕生。

陸軍幼年学校を首席で卒業。1891年(明治24年)陸軍士官学校(士官候補生2期)を卒業。

陸軍少尉として日清戦争に従軍し、1899年(明治32年)12月に陸軍大学校(13期)を卒業した。歩兵少佐として日露戦争に出征。日露戦争時では大本営参謀の一人。奉天会戦にて乃木希典第3軍の参謀も務める。

1917年(大正6年)には石井・ランシング協定締結の際に、石井菊次郎大使付きの首席武官として竹下勇海軍大将(当時中将)と共にアメリカへ随行。竹下勇大将の取り成しで、セオドア・ルーズベルト元大統領と親交を結ぶ。

後、軍務局長第20師団長、台湾軍司令官、軍事参議官などを歴任。台湾軍司令官時代に、当時としては最年少で大将に就任。

教育総監就任目前で上原勇作らの反長州閥派の妨害に遭い、陸軍を退陣する。代わりに就任したのは武藤信義である。以後は、公の場には一切顔を出さなかった。1947年(昭和22年)11月28日、公職追放仮指定を受けた[1]

1953年(昭和28年)に、故郷山口にて世を去る。

年譜

栄典

位階
勲章等
外国勲章佩用允許

親族

脚注

  1. ^ 総理庁官房監査課編『公職追放に関する覚書該当者名簿』日比谷政経会、1949年、「昭和二十二年十一月二十八日 仮指定者」138頁。
  2. ^ 『官報』第2707号「叙任及辞令」1892年7月7日。
  3. ^ 『官報』第3498号「叙任及辞令」1895年3月1日。
  4. ^ 『官報』第4646号「叙任及辞令」1898年12月23日。
  5. ^ 『官報』第6212号「叙任及辞令」1904年3月19日。
  6. ^ 『官報』第7352号「叙任及辞令」1907年12月28日。
  7. ^ 『官報』第8290号「叙任及辞令」1911年2月13日。
  8. ^ 『官報』第934号「叙任及辞令」1915年9月11日。
  9. ^ 『官報』第2132号「叙任及辞令」1919年9月11日。
  10. ^ 『官報』第2871号「叙任及辞令」1922年3月1日。
  11. ^ 『官報』第3808号「叙任及辞令」1925年5月5日。
  12. ^ 『官報』第313号「叙任及辞令」1928年1月17日。
  13. ^ 『官報』第3708号「叙任及辞令」1895年11月6日。p111
  14. ^ 『官報』第5487号「叙任及辞令」1901年10月15日。p314下段
  15. ^ 『官報』第5820号・付録「辞令」1902年11月26日。
  16. ^ 『官報』第8392号「叙任及辞令」1911年6月14日。
  17. ^ 『官報』第205号・付録「辞令」1913年4月9日。
  18. ^ 『官報』第2118号「叙任及辞令」1919年8月26日。
  19. ^ 『官報』第2612号「叙任及辞令」1921年4月19日。
  20. ^ 『官報』第2858号・付録「辞令」1922年2月14日。
  21. ^ 『官報』第6149号「叙任及辞令」1903年12月29日。
  22. ^ 『官報』第6149号「叙任及辞令」1903年12月29日。
  23. ^ 『人事興信録 第14版 上』(人事興信所、1943年)ス20頁
  24. ^ 菅野尚一 (第8版 [昭和3(1928)年7月 の情報)] 人事興信録データベース
  25. ^ a b 人事興信所 1995, む29頁.

参考文献

関連項目





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