真鍋斌とは? わかりやすく解説

真鍋斌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/11 18:32 UTC 版)

真鍋斌

真鍋 斌(まなべ あきら/さかり、1851年3月7日嘉永4年2月5日) - 1918年12月14日)は、日本の陸軍軍人政治家。最終階級は陸軍中将貴族院議員男爵。幼名・熊槌。

経歴

長州藩中士・真鍋安信の長男として生まれる。明倫館で学び、1866年、干城隊に入隊。1870年、大坂兵部省屯所に入営し、1871年、陸軍青年学舎を卒業。陸軍教導団出仕を経て、1872年、陸軍少尉任官。以後、陸軍兵学寮付、陸軍省第1局第3課などを経て、1877年4月から10月まで西南戦争に出征した。

陸軍省第1局第3課長心得、総務局武学課長、同局第3課長心得、同課長、歩兵第3連隊長、第1軍事課長、第4師団参謀長、第1軍事課長、総務局人事課長などを歴任し、1897年7月、陸軍少将に進級。1900年7月から10月まで義和団の乱に歩兵第9旅団長として出征した。その際、清国馬蹄銀を横領した嫌疑が明るみとなり、1902年6月に休職となった(馬蹄銀事件)。将来の陸軍大臣とも嘱望されていたが、その道は馬蹄銀事件により閉ざされた。1904年4月、留守第5師団長を経て、1905年2月、陸軍中将となり翌年7月に休職、1907年11月13日、予備役に編入された[1]1914年4月1日、後備役となる[2]1918年4月1日に退役した[3]

1907年9月、男爵を叙爵し華族となり、貴族院議員(1911年7月10日[4] - 1918年7月9日[5])、陸軍参政官1915年7月 - 1916年10月)を歴任。

栄典

位階
勲章等


外国勲章佩用允許

親族

脚注

  1. ^ 『官報』第7315号、明治40年11月14日。
  2. ^ 『官報』第503号、大正3年4月6日。
  3. ^ 『官報』第1701号、大正7年4月8日。
  4. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、20頁。
  5. ^ 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』84頁。
  6. ^ 『官報』第909号「叙任」1886年7月13日。
  7. ^ 『官報』第2551号「叙任及辞令」1892年1月4日。
  8. ^ 『官報』第4081号「叙任及辞令」1897年2月12日。
  9. ^ 『官報』第5619号「叙任及辞令」1902年4月1日。
  10. ^ 『官報』第7337号「叙任及辞令」1907年12月11日。
  11. ^ 『官報』第1317号「叙任及辞令」1916年12月21日。
  12. ^ 『官報』第1912号「叙任及辞令」1918年12月17日。
  13. ^ 『官報』第418号「賞勲叙任」1884年11月18日。
  14. ^ 『官報』第1936号「叙任及辞令」1889年12月10日。
  15. ^ 『官報』第2828号「叙任及辞令」1892年11月30日。
  16. ^ 『官報』第3693号「叙任及辞令」1895年10月19日。
  17. ^ 『官報』第3824号・付録「辞令」1896年4月1日。
  18. ^ 『官報』第5414号「叙任及辞令」1901年7月20日。
  19. ^ 『官報』第5820号・付録「辞令」1902年11月26日。
  20. ^ 『官報』号外「叙任及辞令」1907年1月28日。
  21. ^ 『官報』第7272号「授爵敍任及辞令」1907年9月23日。
  22. ^ 『官報』第1310号・付録「辞令」1916年12月13日。
  23. ^ 『官報』第5948号「叙任及辞令」1903年5月4日。
  24. ^ 『官報』第6149号「叙任及辞令」1903年12月29日。
  25. ^ 真鍋十蔵『人事興信録』第8版、昭和3(1928)年

参考文献

  • 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典 第2版』東京大学出版会、2005年。
  • 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

関連項目


日本の爵位
先代
叙爵
男爵
真鍋(斌)家初代
1907年 - 1918年
次代
真鍋十蔵




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