芸術の題材
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「夕されば野辺の秋風身にしみて鶉鳴くなり深草の里」 - 藤原俊成 「鶉鳴く真野の入江の浜風に尾花なみよる秋の夕暮」 - 源俊頼 など、古くから歌に詠まれ、『古事記』『万葉集』『千載和歌集』また『伊勢物語』などにも本種のことを詠んだ歌がある。「鶉鳴く」は「古りにし里」にかかる枕詞である。和歌や俳句の世界では和歌では、秋の、または寂れ廃れた「寂しい」景物として詠まれる。江戸時代の俳文集に横井也有の『鶉衣』がある。 「後に鳴き 又先に鳴き 鶉かな」 - 夏目漱石 中国では宋や元の時代に鶉図が画題として現れ、それらが日本に輸入された結果、日本の工芸品や絵画の画題にも深く影響を与えた。元は足利義政所蔵(東山御物)で現在は国宝の『鶉図』が有名である。これに影響を受けた日本では、特に秋を表わすものとして鶉は格好の画題となった。室町時代に絵所預として栄えた大和絵の土佐派は、安土桃山時代に一旦没落するが、土佐光起が中興した。この光起は前述の『鶉図』に影響を受け、江戸時代を通して代々の土佐派の画家は鶉絵を得意とした。土佐派の鶉絵は江戸武士の間での鶉飼育ブームに需要が合致し、土佐派の鶉絵は珍重された。光起の描いた鶉の絵に、猫が飛びかかったという伝承が残る。陶磁器の文様としては古九谷様式や柿右衛門様式に鶉を題材としたものが多く残る。
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芸術の題材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 07:36 UTC 版)
芸術の世界でエッケ・ホモは、キリストの受難や生涯を描いた連作には不可欠な、重要な場面である。他にキリストに対する鞭打ち、荊冠、嘲笑の場面、または荊冠と嘲笑の組み合わせなどが挙げられる。通常は、ピラトとキリスト、嘲笑する群衆とエルサレムの街の部分が描写される。 しかし15世紀以降のキリスト教絵画は、イエスの肖像だけを描くようになった。紫色のローブ、腰巻、荊冠、拷問の傷、なかでも荊冠のために傷ついた額が描かれた半身もしくは全身で表現される。同様の表現には、手足についた釘痕や脇腹についた槍痕の聖痕があり、「悲しみの人」(「ミセリコルディア(慈悲)」とも)と呼ばれる。 「キリストの受難具」が存在すれば、それは「アルマ・クリスティ」と呼ばれることになる。キリストが手を腿に置くなどして座っている場合は、「キリストの休息」「憂えるキリスト」と呼ばれる。これらの主題は、必ずしもはっきりと識別できるわけではない。
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