紫影の地下世界の住人たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 10:06 UTC 版)
「紫影のソナーニル -What a beautiful memories-」の記事における「紫影の地下世界の住人たち」の解説
マオ 声:高槻つばさ リリィの前に現れるネコビト。常に皮肉げな笑みを浮かべている。ほぼすべてのネコビトはウォール・ストリートのルース・Bのもとにいるが彼女は地下ニューヨークの様々な場所に現れる。あらゆる場所に顔を出しているせいでルチアーノやAとも知り合い。世間知らずなリリィを馬鹿にすることもある。 ラッキー・ルチアーノ 声:小次狼 幸運の女神に愛されたはずの男。洒落たスーツの伊達男で、運命を操る帽子男と名乗る。Aやジャガーマンと話の合う唯一の男。 5年前まではマフィアの幹部として頭角を現しており、ニューヨークの裏社会を掌握しかけたこともあったらしい。 巨壁(ザ・ウォール)の先にいる一人の女を愛し続けている。 ジャガーマン 声:蘭丸 ジャガーの頭に黒のスーツを纏った男。「紫影の塔」を目指すリリィを嘲笑い彼女たちの前に御使いを呼び寄せる。エジソンに協力する一方でとある組織よりエジソンを倒すという密命を帯びている。実は彼は地下世界の人間で無く地上にいる誰かによって送りこまれた分身のような存在。彼の爪はエジソンを倒し得る力を持つ。 しかし彼はエジソンを倒すことを諦めてしまっており、リリィがエジソンの目論み通り紫影の塔に辿り着くことも「エジソンを無駄に喜ばせるだけ」と判断し、ならばエジソンを失望させようとリリィに牙をむけるが駆けつけたAに倒される。 ミリア 声:高井戸雫 ヴェラザノ海峡街の武装娼婦。地下世界でリリィが初めて出会った人。記憶のないリリィを家に招くなど面倒見がよい。かつて地上にいたころ恋人がいたが、御使いによりどんな人物なのか思い出せず寂しさを抱えていた。御使いが倒された後はモールと化してしまったピーターとヴェラザノで生きることを望みリリィを送り出した。 ピータ- 声:小次狼 ミリアを付け狙う男。体のほとんどが鉄に変わっている。 シカゴ・シティの「帝王」アル・カポネとかつて現世で争った捜査官、エリオット・ネスのなれの果て。帝王に敗北した後ニューヨークに流れ着き、ミリアと出会い恋人となった。だがニューヨークで起きた異変によって地下世界に落とされ、ミリアは彼のことを忘れてしまった。彼の体が鉄に変わっているのは御使いからミリアを幾度となく庇っていたためであり、その苦しみからミリアを解放するため彼女を御使いではなく自分の手で殺そうとしている。 Aが御使いを撃退したことでミリアを救うという目的を達成した彼は執着を失いモールとなってしまった。そして彼のそばにいることを決めたミリアと共にヴェラザノに留まった。 アーネスト・ヘミングウェイ 東の赤王(イーストロード)。ダークギャングを支配するザ・ブロンクスの王。男性だが西の魔女に比肩する存在として東の魔女とも呼ばれる。御使いによって擦り切られたことで、巨大な顔だけの異形に変わり果てている。 ギャングの街、ザ・ブロンクスのレッド・ダイアモンズの王、アーネスト・ヘミングウェイのなれの果て。地上にいたころは誰かと共にいることを何よりの楽しみとする男だったが、ニューヨークで起きた異変によって地下世界に落とされ、孤独になってしまったが、それでも楽しみがなければ自分ではいられないと自分を偽り続けてきた。 彼が閉鎖しているマンハッタンへの線路の解放を頼みにきたリリィに対して退屈しのぎにゲームを持ちかけるが、彼女との会話で自分が楽しみを失っていることに気付いてしまった。そして完全に鉄に代わり果て記憶を失うことを望み、それに応えるように現れた御使いに殺されかけるが、リリィによって助けられた。そして自分を楽しませてくれた礼として線路を解放した。だがリリィが去った後に現れたキネトロープによって制裁を加えられ命を落とした。 ユリアナ&カトリーン 声:榛名れん 柚李 クイーンズブリッジに住む親子。 クイーンズブリッジは他の地区と違い毎晩御使いが現れるためユリアナとカトリーン以外の人間は全てがモールに変わってしまっている。そしてユリアナもまた体のほとんどが鉄と化してしまっており、あと一度で完全にモールに変わってしまうところだったが、リリィが薔薇の魔女の力を使い御使いを撃退したことで救われた。 ルース・B 声:杉原茉莉 ウォール・ストリートのネコビトたちを統率する少年。大リーガーになるという夢を持っている。バルブガールによってメモリーを操作されており、巨壁の向こうには怪物がいると信じ込まされ巨壁を閉ざし、怪物を倒せば地上に戻れると思っている。一月ごとに現れる御使いによって体の内側はほとんど鉄に変わってしまっているが、彼は地上のニューヨークに死体が残っているため記憶を失うことはない。 正気を取り戻したルースはリリィの頼みを聞き入れ巨壁を解放し、そこから現れた御使いもAが撃退したが、自分がもう地上に戻れない事を理解したルースは夢を諦めてしまいモールになってしまった。 ルシャ 声:金田まひる ウォール・ストリートで暮らすネコビトの一人。ルース・Bが大好きであり、リリィがやってきた際にはルースを取られるかもしれないと警戒心をあらわにしていた。御使いによってどんどん鉄と化していくルースを見ることに無力感を感じているが彼に寄り添うことを決めている。 サム・シューター 声:胸肩腎 ブロードウェイでピアノを弾く男。下半身が鉄と化しピアノ椅子のようになっている。ジンジャーに思いを寄せているが記憶を失いつつあるジンジャーが自分を恋人だと思っていることには心苦しく感じている。ジンジャーの執着を保つためにリリィに協力を要請する。 ジンジャー・ロジャース 声:金田まひる ブロードウェイの花形歌手。華やかな文化を誇るブロードウェイを愛しているが腹部が鉄と化しており歌を歌うことができない。ルチアーノとは恋人だったが御使いにより誰が自分の恋人かという記憶を失いサムを恋人だと思い込んでいる。 リリィに恋することの素晴らしさを教えるが心の奥底では夢を奪われた憤りを感じている。フォノグラフによってルチアーノとサムが言い争いする現場に出くわしてしまい、御使いを呼び寄せてしまうがリリィの薔薇の魔女の力によって撃退される。 ジルーシャ・アボット 声:小倉結衣 西の魔女と呼ばれダーク・ギャングたちを率いている女性。多くの人々から恐れられているものの彼女自身は心優しい人間である。地下世界の真実に気づいており、地下世界の仕組みに干渉することで御使いとともに暮らしている。 リリィを自らの屋敷に招きよせるが御使いとの情事を見られてしまう。驚いたリリィに紫影の地下世界はエジソン卿が作り上げた虚構の世界にすぎないと教え諦めるよう迫るが、Aのクリッターによって御使いは砕かれる。御使いへの恋心は自らの後悔をすり替えていただけだと認め、自分たちとは違うリリィに向け「新しい世界を作りなさい」と希望を託す。
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