第二次陰謀とは? わかりやすく解説

第二次陰謀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 15:49 UTC 版)

ルキウス・セルギウス・カティリナ」の記事における「第二次陰謀」の解説

詳細は「カティリナ弾劾演説」を参照 カティリナは着席すると、疑惑否定しようと、議員たちに向かってうつろな目懇願し始めた。「これまで祖国貢献してきた貴族である私が国を転覆させ、 それを救うのがあの外国人であるキケロだと!? そんな馬鹿なことがあっていいものなのか?」彼の言葉罵倒によってかき消された。「よかろう、私を焼き尽くそうというなら、 その炎ごと滅ぼしてくれる!」 サッルスティウス『カティリナ戦記31 キケロとヒュブリダが執政官紀元前63年この年債務不履行問題となっており、後のアウグストゥス生まれた年でもあった。再度執政官選挙立候補したカティリナは債務帳消し公約掲げスッラ退役軍人犠牲者からの支持集めていた。カティリナは他の候補に対して威嚇的な態度をとっており、元老院弁明機会与えられたものの挑戦的な態度終始し訴追すると脅したマルクス・ポルキウス・カト・ウティケンシス小カトに対しても、暴力的な反撃示唆した。しかし元老院決定的な処分を下さなかった。カッシウス・ディオによればキケロ主導によって贈収賄罪10年間の追放処分追加され、それを自分狙ったものとみなしたカティリナは選挙当日キケロ殺害しよう計画したが、暗殺怖れ胸当て付けて選挙管理のために現れキケロ見て人々はカティリナに反感抱いたという。 選挙行われたが、またしても落選したカティリナは反乱企て共謀者のマンリウスはエトルリア募兵開始した。カティリナはスッラ退役軍人声をかけるためあちこちへ人をやったとされるが、マンリウスはケントゥリオで、恐らくエトルリアのファエスラエへの入植失敗した人間ではないかとも考えられており、10月27日蜂起する予定だったという。サッルスティウスによればこの年ポンペイウス東方遠征行っており、イタリアには軍団がおらず、成功する可能性が高いと踏んだという。それまで懐疑的であった元老院も、そのことを知ると元老院最終決議行い執政官キケロに対して治安維持命じた。ちょうどこの年ルキウス・アップレイウス・サトゥルニヌス対す37年前の最終決議による処理を問う裁判があったところだった。 11月8日最終決議引き出したものの決定的証拠掴めていなかったキケロは、ユッピテル・スタトル神殿元老院開催した。そこへ陰謀の首謀者であるカティリナも出席したため、キケロは彼を弾劾する演説行った(『カティリナ弾劾演説』)。ローマ市離れたカティリナはノビレスたちに自分無実訴え手紙送り行く先偽装しつつアッレティウムへ抜け、ファエスラエでマンリウスと合流した。これを知った元老院は彼らを「公敵」と宣言し執政官ヒュブリダに追討命じた。 カティリナにはローマ市内にも共謀者がおり、執政官経験者プブリウス・コルネリウス・レントゥルス・スラも含む5人が、12月3日キケロ逮捕され追及された。彼らは罪を認め12月5日元老院対策協議された。まず翌年予定執政官デキムス・ユニウス・シラヌス死刑主張同じく予定執政官ルキウス・リキニウス・ムレナ同調し執政官経験議員たちも賛同した。しかし予定プラエトルカエサル裁判なしでローマ市民処刑することの違法性などを指摘し、彼らを地方隔離することを提案した。この提案にはシラヌス賛同し多くものたち同調しかけたところ、予定護民官小カト強硬に死刑主張結局これに議員のほぼ全員賛同し共謀者たちは執政官キケロ命令処刑された。

※この「第二次陰謀」の解説は、「ルキウス・セルギウス・カティリナ」の解説の一部です。
「第二次陰謀」を含む「ルキウス・セルギウス・カティリナ」の記事については、「ルキウス・セルギウス・カティリナ」の概要を参照ください。

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