第一次オルテガ政権とは? わかりやすく解説

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第一次オルテガ政権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:24 UTC 版)

ダニエル・オルテガ」の記事における「第一次オルテガ政権」の解説

1984年11月4日大統領選挙にて、有効投票の67.0%の得票により当選し1985年1月10日から1990年4月25日まで、ニカラグア共和国大統領勤めた。この選挙では徴兵制導入コントラへの対処のため)への反対や、アメリカ合衆国ではなくコントラとの直接対話掲げた野党の内、最大野党ニカラグア民主主義調整委員会キリスト教社会党社会民主党立憲自由党連合)とニカラグア民主運動の4党がボイコットし白紙投票棄権票含めると実質的な国民の支持は47.4%の信任に留まったものの、ニカラグアにも民主的選挙による合法体制成立し1985年1月10日副大統領のセルヒオ・ラミレス、国防大臣のウンベルト・オルテガと共に入閣した。 この第一次オルテガ政権で、国内総生産GNP)の40%以上を占めたソモサ一家財産はじめとする私有財産大規模な国有化が行われ、1977年国内総生産15%だった国有部門1980年には34%に拡大した。この政策多く知識人富裕層ロサンゼルスマイアミ亡命させることになり、第一次ニカラグア内戦コントラ戦争による被害や、FSLN政権敵視しレーガン大統領によるアメリカ合衆国の経済制裁併せてソモサ時代国民60%以上が貧困層ありながらも、マクロ経済では中央アメリカ一の繁栄誇ったニカラグア経済壊滅的な打撃受けた1990年GDPソモサ政権末期30%以下)。その後10年以上も欧米OECD諸国が何百億円ものODAをつぎ込んだが、ニカラグア2008年時点1980年GDPレベルにまで到達できていない内戦激しさ増し、それにつれてFSLN政権左傾化進んだ激減したアメリカ合衆国援助に代わってキューバソビエト連邦援助もあり、特にキューバ医療識字教育への支援などに大きな役割果たしたものの、結局は両国とも冷戦範囲内アメリカ合衆国刺激しないような援助政策留まりソ連からはT-55戦車輸出されたものの、ミグ戦闘機輸出などは結局行われなかった。 内戦中にニカラグア経済壊滅的な態となり、ハイパーインフレーション進行する中でオルテガはじめとするFSLN幹部は、苦し民衆横目にソモサ派から接収した豪邸住み高級外車乗り回すなど腐敗様相帯び[要出典]、さらにはアメリカ合衆国による敵視政策や、左傾化政策により、国民の支持徐々に失っていった。そのため、当初拒否していたコントラではなくコントラ背後にいたアメリカ合衆国との直接対話諦めニカラグア内戦収拾図ったコスタリカオスカル・アリアス・サンチェス大統領ラテンアメリカ諸国によるコンタドーラ・グループ仲介もあり、1987年8月中米和平合意調印し1988年ニカラグア政府コントラの間で休戦協定結ばれた第一次ニカラグア内戦により4万人が、第二次ニカラグア内戦により5万から6万人死亡した見られ数十万人国外亡命した内戦終結した後、1990年2月国際連合監視下で行われた大統領選挙で、野党連合UNO)のビオレータ・チャモロ10ポイント大差敗れ選挙結果受け入れてFSLN内部クーデター動き制し辞任した

※この「第一次オルテガ政権」の解説は、「ダニエル・オルテガ」の解説の一部です。
「第一次オルテガ政権」を含む「ダニエル・オルテガ」の記事については、「ダニエル・オルテガ」の概要を参照ください。

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