空素沼神社とは? わかりやすく解説

空素沼神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 15:10 UTC 版)

空素沼」の記事における「空素沼神社」の解説

空素沼神社の主神は辛国息長大姫大目命で、陪神は高龗神である。辛国息長大姫大目命は外国から来たという珍しい神である。郷土史家伊藤太郎新羅の神、外国の神と言われる神が祀られていることから、古代秋田城一角鎮座する空素沼神社は新羅などの外国との関わりがあったのではないか指摘している。 この沼には3つの頭を持つ龍神が住むといわれ、古老は「砂が竜巻のように舞い上がる様子見たものだ」と言っている。佐竹義和時代大旱魃があった。藩主名僧の誉たかかった補陀寺の徳善、赤田長谷寺の是山泰覚、天徳寺の義産に、この沼の主に雨乞い祈り籠めたところ霊験あらたかであったのでここに龍神祭った明治後空素沼神社と称している。天徳寺の「天徳寺由来記」にはその時の様子記述されている。天徳寺の義産方丈は大請雨経の法を修し、7昼夜祈祷をした。満願の日に、炎天下だったのに急に降ってきた。3日3晩田畑潤った。空素沼神社には知行30石が与えられ祈祷様子は「祈雨法荘厳図」として天徳寺所蔵されている。祈祷年月文化7年1810年6月だと記述されている。石井忠行の『伊豆茶話』では「寺内村の烏沼が今のように大きく湛えたことは、長山晃の『耳の垢』に記載されていたのを、秋藩旧話転載している。そのこと知らないのか、文政の始頃に天徳寺の義産和尚竜神の宮を建てて(元々あったのか、和尚新たに勧請したのかは不明)、字を空素沼改め社領30追加したこの頃は常に参拝する人もいて、祭り7月2223日)には接待もあって特に賑やかだった天保の頃はこうであったが、その後次第衰えた心願ある者は、餅を一臼ついて竜神にそなえるとこの沼に入れる人もいた。沼には亀がいてこの餅を食べて育ち早いという。その頃は、この亀を獲っては神の祟りがあるというので取らなかったが、近年では釣って獲るものも多い。祭式時の図を掛けものにして天徳寺にある。7月17日には人に見せる」とある。 三禅師法力大雨降った後、竜神を烏沼の付近に堂宇建てて祀ったその時三頭の竜を作って安置した明治維新後に竜神廃してある神霊祀り、空素沼神社と改称し、竜を天徳寺預けた明治35-36年頃土崎那波小市湖岸堂宇建てて天徳寺より竜を譲り受け安置し竜神堂として祀った1872年明治4年)にも5月から日照り続き船木弥太という神主空素沼龍神雨乞い行ったの量が不足していたので、西来院 (秋田市)の住職玄牛頼み書状龍神送った6月24日になりご利益があったという。 1881年明治14年御影石の手洗石を沼から揚げる。沼に手洗石が沈んでいることを長谷川作蔵若者加勢頼み若者たちは沼に潜り綱2本を仕掛け引き上げたもの。裏面文政11年1828年8月掘られていて、空素沼神社の前方右側安置されている。1897年明治30年)、空素沼神社の社殿造営される。1901年明治34年)に余島法生がお宮建立する。 現在、古四王神社道路沿い北西社号標第一鳥居手洗石がある(北緯3944分16.5秒 東経140度04分50.9秒 / 北緯39.737917度 東経140.080806度 / 39.737917; 140.080806)。この参道口社号標津勝章により1911年明治44年)に書かれた。また、道を進み神社前には第2の鳥居がある(北緯3944分21.7秒 東経140度05分14.36秒 / 北緯39.739361度 東経140.0873222度 / 39.739361; 140.0873222)。この先に3基の鳥居があり、奥に社殿がある。社殿右側奥には空素沼通じる道があり、途中には石碑が並ぶ所があり石地蔵もある。小野小町塚もある。社殿の右には2基の手洗鉢がある。 社殿向かって左側の松林中に直径が5から6メートルで、高さが1メートル空素沼古墳称する中世墳墓がある。しかし、高さ2.4mの小円墳状のマウンド有した空素沼2号墳発掘調査結果近世以降構築され信仰的な塚と判断された。

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