神阪中華義荘とは? わかりやすく解説

中華義荘

(神阪中華義荘 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 08:33 UTC 版)

中華義荘(ちゅうかぎそう)は、横浜市神戸市にある華人華僑系の共同墓地。開設当初は仮埋葬所であり、棺の仮安置場所としての性格が強かった[1]


  1. ^ a b c d e f 松尾恒一「日本華僑の共同墓地と后土・土地神の考察 : 日本国内の華僑霊園の地域差に注目して」『国立歴史民俗博物館研究報告』第199巻、国立歴史民俗博物館、2015年12月、213-232頁、CRID 1390009224089830016doi:10.15024/00002264ISSN 0286-7400 
  2. ^ 鍋島直身『神戸名勝案内記 』日東館、1897年、P55
  3. ^ 鍋島直身『神戸名勝案内記 』日東館、1897年、P88
  4. ^ a b 貿易の街育てた友好 「落地生根」神戸と華僑(1)軌跡”. 日経新聞 (2015年10月6日). 2020年9月1日閲覧。
  5. ^ 一般社団法人中華会館公式サイト - 中華義荘”. 2020年8月31日閲覧。


「中華義荘」の続きの解説一覧

神阪中華義荘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 01:19 UTC 版)

中華義荘」の記事における「神阪中華義荘」の解説

神戸開港1868年明治元年)で、この年6月長崎より数10名の華僑神戸訪れ、秋までには240名の華僑居留するに至る。最初雇用主西洋人についてきた理髪洋服仕立てコックの「三刀業」が多く洋風文化広め役割果たした20年後の1887年明治20年)までに、神戸栄町南京町形成され、彼らの交流拠点として1893 年明治2年6)に中華会館建てられた。中華会館戦災による消失再建経て現在まで続き終戦後三江台湾福建広東の5地域出身者協同体制により運営されている。中華義荘開港後1871年明治4年)に兵庫県600坪の土地貸与し宇治野村(現在の神戸市中央区中山手7丁目)に開設される1873年明治6年)さらに1627坪の土地購入して共同墓地中華義荘」となる。当初中国から日本来て客死し故郷帰葬するすべのない者を埋葬していた。かつて神戸測候所の西にあり、南京墓と通称されていたが、1924年現在の神戸市長田区の海の見え高台である林田区長田村現在の長田区滝谷町1丁目9-1)に移転した敷地内に『清國孩童総墓』などがある。運営関帝廟なども管理する一般社団法人中華会館上述のように華僑神戸移住後間もなく共同墓地開設されたが、中国からの最初渡来者である1世は、特に祖国へ望郷思い強く、その遺体生前の彼らの意志により、故郷還されることが多かった。その乗せた船は「帰還船」と呼ばれ、年に2回、日本より故郷帰った。そのため中華義荘あくまでも仮埋葬所であり、当初の仮安置場所としての性格強かった。しかし、経済的な理由等により、その思い果たせない者も多く、また日本生まれ1世2世始めその子孫の代では望郷の念はさほど強くなく、関西華僑多く死後中華義荘埋葬され清明節等、家族中心とした親族先祖祭祀の場となってゆき、1980年には霊安置小屋解体撤去された。現在、永代墓地として約1000基を数える。

※この「神阪中華義荘」の解説は、「中華義荘」の解説の一部です。
「神阪中華義荘」を含む「中華義荘」の記事については、「中華義荘」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「神阪中華義荘」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「神阪中華義荘」の関連用語

1
14% |||||

2
8% |||||

神阪中華義荘のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



神阪中華義荘のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの中華義荘 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの中華義荘 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS