研修制度・採用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 13:51 UTC 版)
赴任前の研修 ・学校研修 授業見学や基礎的な教務内容を学習。模擬レッスンを行うなど、アミティーの教育方針・指導目標に則ったレッスンを行う知識を身につける。 ・イニシャル研修 学校研修で学んだ知識の理解を深め、さらに模擬レッスンを通して実践的な指導力を養成する。 赴任後の研修 ・定例研修や所属地域の勉強会などのワークショップを年に2回開催。 ・特別研修という年間の目標を達成した学校のみで行われる研修がある。しかし、この研修については勤務日として見なさず、労働対価を払わず休日に行わている。しかも、半日かけて経営陣に感謝を述べる会議が行われるような内容で、社内では目標達成のインセンティブとなるどころか罰ゲームと位置付けられている。 ・その他、スキルアップとして教務研修トレーナー、エリア教務委員からのフォローアップミーティングなどの取り組みをしている。 勤務環境 講師とスタッフともに募集をおこなっており、講師は全国赴任・各エリア赴任と2パターンの勤務形態があるが、スタッフは全国赴任のみとなっている。 各エリア赴任とは、全国を9つのエリアにわけ、そのエリア内での異動がある勤務形態を指す。 また、会社指定校赴任にあたっては赴任準備金・赴任支度金が支給される。 基本的には週休2日(日・月)、勤務カレンダーにより年間出勤日が決まっている。 過去2011年6月、講師として勤務していた22歳の女性が自殺した。2011年6月、同年3月からイーオンのグループ企業であるアミティー金沢校に講師として勤務していた22歳の女性が飛び降り自殺した。金沢労働基準監督署の調査によると、女性は上司から「仕事の段取りが悪すぎる」と叱責され、レッスン用教材の作成など大量の持ち帰り残業を余儀なくされており、推計82時間の持ち帰り残業時間を含めると月の残業時間は111時間を超えていたという。女性は自殺前に「毎日3時間睡眠ぐらいで戦っている」などと友人にメールで窮状を訴えていた。金沢労基署は女性が長時間労働でうつ病を発症したものと判断し、2014年5月に労災を認定した。アミティーは「亡くなった社員にはお悔やみ申し上げます。社員の業務軽減に努めたい」とコメントした。2015年9月、亡くなった女性の両親がアミティーに慰謝料など約9100万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。2016年12月、大阪地裁の調停によると、アミティーが遺族に謝罪し、4300万円の解決金を支払うこととなった。。 この事件では、オリジナル教材を勤務時間外にサービス残業として作成していたことが認められ労災として認定された。しかしこのような不祥事があったにも関わらず、株式会社アミティーは引き続き株式会社イーオンに吸収合併されるまで、レッスンにて使用するオリジナルの補助教材の作成を、各校に配属されている講師達に金銭的にも時間的にも自己負担で行わせていた。作成は時間外に行われ、教材費等は会社経費として負担されなかった。また業務で使用するホワイトボードのペンやクリップ、ボールペンといった備品なども一切会社からは交付されず教師達が持ち出しで購入していた。 なお、アミティーでは有給取得強化推進をおこなっており、2019年には有給平均取得数10.0日、月平均所定外労働時間も1時間という実績を出している。 しかし、実態は有給休暇は月曜日や年末年始などに会社指定有給日として自動的に消化される。即ち上記のように外部発表的には有給休暇の消化はあるが、元々休日である日が有給として消化され、それが有給休暇日とされている。それに対し拒否はできず、別途自らの希望で有給休暇の取得を行う申請を行っても基本的に許可されない。 また勤務時間について、定期的に意図して時間外労働を行なっているが、上司の許可なく残業時間や時間外業務が登録できないシステムになっている。システム上登録できないため実態が反映されず外部発表的には残業時間は上記のようになる。
※この「研修制度・採用」の解説は、「アミティー」の解説の一部です。
「研修制度・採用」を含む「アミティー」の記事については、「アミティー」の概要を参照ください。
- 研修制度採用のページへのリンク