渚事件簿シリーズ・ケイオスシーカー
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「邪神伝説シリーズ」の記事における「渚事件簿シリーズ・ケイオスシーカー」の解説
星間 渚(ほしま なぎさ) 登場作品:『渚事件簿シリーズ』『ケイオスシーカー』 初回登場時は15歳の高校生であり、ブラスバンド部の一員であった。彼女は、旧支配者ハストゥールを信仰する星間一族の末裔であり、父親によりハストゥール復活のための生贄とされ、ハストゥールの精を受ける。 その後、ケインの取り成しで対邪神組織のケイオスシーカーの一員となり、ハストゥールより授かった力で旧支配者と戦う道を選択する。性格は明るく元気だが、つらい過去からしばしば鬱になることもある。 ケイオスシーカーの章ではケインが主役として活躍し、渚は何も知らないまま事件に巻き込まれるヒロインの役柄だが、それ以降、邪神伝説シリーズの中心となる渚事件簿シリーズでは彼女が主役を演じる。 ハストゥールの精を授かったことにより魔風を操る力に長け、さらにバイアキーを使い魔として召喚する能力を持っている。その能力は旧支配者の小神クラスに匹敵する強大なものである。 ケイン・ムラサメ 登場作品:『ケイオスシーカー』『渚事件簿シリーズ』 『ケイオスシーカー』では主人公を演じ、渚事件簿シリーズでは星間渚の想い人として重要な役割を演じる。 渚を擁護し、彼女を守るためにケイオスシーカーに引き入れる。その一方で任務のためには渚を切り捨てる冷酷さも見せる。 本人の語るところによれば、混沌の力を無力化する以外には特別な力は無いとのことで、超能力を使うことはあまりなく(皆無ではない)、武器として混沌の力を無力化するとされる旧き印と拳銃で戦う。 ケインは外なる神ヨグ・ソトホートの申し子であり、母を生贄とされ双子の弟であるエイベルと共に邪教徒の儀式で生まれたとされる。兄弟の名前はカインとアベルで、ヨグ=ソトースを聖書になぞらえたもの。 ラバン師 登場作品:『渚事件簿シリーズ』 渚事件簿シリーズ1より登場する。ケイオスシーカー(CS)の指導者である三賢人の長。 オーガスト・ダーレスの『永劫の探究』の登場人物である「ラバン・シュリュズベリイ博士」その人。『暗黒教団の陰謀』で得た知識をもとにケイオスシーカーを組織したとされる。 ハストゥールの力に覚醒した渚の力を抑え込むほどの超能力者。出生にわけありのケインや渚を組織に迎え入れた。その行動は謎に包まれているが、その目的と正体は最終章『リ・バース』で明らかになる。 メグ 登場作品:『渚事件簿シリーズ』 CSの女性メンバーであり。念動力者。渚の友人であり教官でもあった。明るく気さくで、渚のことを親身に心配する数少ない人物だった。 しかしリバースにて邪神の力に覚醒した渚を倒すためにマインドコントロールを受け、渚を核攻撃するまでの足止めの役目を担い、核爆発に巻き込まれて死亡する。 アラン・マクニッシュ 登場作品:『渚事件簿シリーズ』『コンフュージョン』 CSのメンバーで渚の教官・ケインの友人。チベットのCS本部にて、チベット僧侶のような衣服を常に纏った白人。洞察力に優れた使命感のある男性。 『コンフュージョン』にて、過去にサイキックコマンドとして活躍している場面が描かれているが、そのときに妖魔との戦いで重傷を負い左足を失って実働部隊から退き、後輩を育成する導師の道を選んだことが描かれている。具体的な能力は描写されておらず不明で、現役時代の描写でも超能力ではなく銃を武器にしていた。後にケイオスシーカーの指導者となる。 松井 孝 登場作品:『ラストクリエーター』『リ・バース』 CSの日本支局の現地駐在員。表向きはフリーライターの肩書きを持っている。『ラストクリエーター』の舞台となった山村の出身。 気楽な性格のようで、冗談もしばしば飛ばすが、仕事は十分にこなせるタイプ。超能力者ではなく、戦いでは拳銃や旧き印などを用いる。メグに思いを寄せている。 雑誌掲載時には邪教徒の村人によって操られた末にケインに殺害されるが、コミック収録時では負傷するものの生き延びて『リ・バース』で再登場する。最終的にはメグと共に渚の足止め任務を受け、核爆発で死亡する。 アーシュラ 登場作品:『渚クライシス』『リ・バース』 CSのメンバーの女性、本部所属のサイキックコマンドの1人と思われるが、登場シーンが限られ名前と容貌以外は不明。 ハインツ教授 登場作品:『渚クライシス』 チベットのCS本部に所属し、サイキックコマンドを養成する潜在能力開発課程で教鞭を取る導師の1人。渚からは嫌われている。 星間 招一 登場作品:『ケイオスシーカー』 星間渚の父親、五井観光開発バース支局社員。オーストラリアのエアーズロックの現地調査の際、古代遺跡を発見し、そこで見つけ出した「黄色の署名(イエローサイン)」を妻のもとに送る。招一は15年前にケイオスシーカーに滅ぼされた旧支配者ハストゥールに仕える風の一族「星間之里」の生き残りであり、里がCSの襲撃を受けた混乱に乗じて、妻と生まれて間もない娘・渚を連れて逃げた。動機は、渚がハストゥール復活のための生贄とされる運命であったため。娘のために里を裏切って、CSの襲撃をも手引きした。 しかし旧支配者ハストゥールの信者の血から逃れることができず、エアーズロックで人類以前にハストゥールに仕えた知的生命体「盲目のもの」の遺跡を発見し、ハストゥール復活の鍵となる「黄色の署名」が発見されたことをきっかけに自覚の無いままハストゥールに操られ、渚をハストゥール復活の生贄とするために暗躍することになった。渚の体を通して、ハストゥールの申し子が生まれる直前にハストゥールの魔風を受けて招一は死んだが、その時になって初めて正気を取り戻した。 渚の母 登場作品:『ケイオスシーカー』 星間渚の実の母親。娘をハストゥール復活の生贄とされる運命から逃がれるために15年前に渚を連れ招一と共に星間の里を捨てた。娘思いで面倒見のよい母親。ハストゥールの風で惨殺される。
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