死神GT-R
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:03 UTC 版)
北条 凛(ほうじょう りん) 声 - 中村悠一 本拠地…神奈川県足柄下郡箱根町/神奈川県小田原市・箱根ターンパイク箱根小田原本線・大観山 - 早川料金所 サイドワインダーの北条豪の兄で、涼介が通う医大の先輩。緻密な理論に裏打ちされたドライビングセンスの持ち主であり、涼介や豪にとっては走り屋としての師にあたる。豪とともに大病院の院長の息子であることや、理論派の兄と感覚派の弟という性格・ドライビングスタイルなど、多くの面で高橋兄弟と相似している。 かつて涼介と三角関係にあった婚約者・香織を、涼介に対する嫉妬から追い詰め、自殺させたことを後悔し自暴自棄となり、職を辞めて実家を飛び出し、箱根で愛車のR32を通り魔的に相手のクルマにぶつけクラッシュさせる「死神」と化した。当初豪からは「あいつ」呼ばわりされており、「あいつは死神なんかじゃない。本当は死神に取り付かれたただの哀れな男だ」と評されている。プロジェクトDとのバトルを控えていたスパイラルの池田も練習走行中に遭遇し、愛車のZ33に強いプッシングをかけられクラッシュしそうになる。死後の世界と言われている涅槃に恋焦がれていたり、「涼介と命のやり取りをしたい」と発言するなど、死への恐怖心がまったくない。 香織の命日の晩に、涼介との生死を賭した超高速コーナーバトルを繰り広げ、推定出力650psを誇るR32の戦闘力と、巧みなドライビングで涼介のFCを追い詰める。それでも涼介を撃墜することはできず、やがてタイヤとブレーキが消耗し制動力を失い、逆に窮地に陥る。コース最後の緊急待避所も通過し、そのままゴールの料金所に突っ込む直前、涼介のFCと池田のZ33がR32の前にクルマを付け、2台がかりでブレーキングし、命を救われる。 バトル後は涼介との会話を経て改心し、過去の清算のために走り屋としての引退を決意。R32を処分して元の職場に復職する。その後はプロジェクトDとのバトルに臨む豪の応援に駆けつけ、勝利への固執から余裕を欠いている豪の肩の荷を降ろすため豪に「楽しめ」とのアドバイスを送り和解した。 涼介とのバトル後に「峠の楽しさを教えてくれたのは先輩です」と涼介に言われたり、池田らの走り屋からも注目されている事などから、香織の亡くなる前は涼介と並び関東でもトップクラスの走り屋でもあった事が伺える。搭乗車種…BNR32 スカイラインGT-R(グレード詳細不明、ゲーム「ARCADE STAGE」シリーズではV-specII) ボディカラー…ダークシルバー(原作)、ガングレーメタリック(ゲーム) 主な外装パーツ…nismo製フロントバンパー、GTウイング・ボンネットピン(メーカー不明)、前後異なるホイール(前・R33用純正ホイール 後・WORK製ホイール) 主な内装パーツ…ロールバー(メーカー不明) ナンバー…群馬 33 ぬ 37-564 / 群馬 33 ぬ 7-564 (ゲーム「ARCADE STAGE Zero」) 香織(かおり) 声 - 遠藤綾 凜の元・婚約者で故人。容姿端麗で、凛によれば「柔らかな髪、吸い込まれそうなまなざし、透き通るように白い肌、細い体、しなやかなライン、俺にとってはアートだった」と表現されている。彼女の父(声 - 小室正幸)が経営する会社は、北条家の病院との取引で経営が成り立っており、凛との結婚は姻閥結婚であった。しかし、凛は心から彼女を愛していたため、涼介に対し嫉妬の炎を燃え上がらせる。そんな折に涼介と出会い惹かれた結果、結婚を拒否して父と大喧嘩となる。凛は理由を話してくれればそれを受け入れるつもりでいたが、彼女は最後まで理由を話さないまま命を絶った。自らの想いがかなうことのない状況と周囲との軋轢が彼女を追い詰め、結果的に自殺に至った。これが原因で涼介と凛は決裂することになる。 なお彼女は命を絶つ直前に涼介に電話しており、その最中に手首から血らしきものが流れている。彼女の死に対して北条豪は「バカな女さ。自殺なんかするから残された者たちの人生が狂う」と痛烈に批判している。
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