死去後について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:24 UTC 版)
「たま (猫の駅長)」の記事における「死去後について」の解説
2015年5月19日から鼻炎のため入院していたが、復帰することなく同年6月22日に急性心不全のため死去。 同月28日に和歌山電鐵主催の神道形式による社葬が貴志駅構内で営まれ、社長の小嶋光信が弔辞を捧げ、たまに「名誉永久駅長」の称号を追贈した。 「たま」の死後、和歌山電鐵は貴志駅に鎮座する神社の一つについて「たま神社」と命名し、2015年8月11日に社長の小嶋、仁坂吉伸(和歌山県知事)らが参列してたま神社の宮開き神事を執り行うと共に、神社に「たま」の銅像2体を設置した。 また、これと前後する格好で、同年7月22日から8月13日まで、岡山電気軌道の東山線全線に於いて「たま」を追悼する特別仕立ての電車を運行させた。この電車は「たま電車」車両(後記参照)を使い、車内の広告掲出箇所(窓上と中吊り部)に在りし日の「たま」をとらえた写真28枚を掲出したものとなっていて、運行初日(7月22日)には岡山市中区に所在する車庫内でセレモニーを挙行、招待された地元保育園児達が早速乗り込んで歓声を上げていた。 死後「たま」はTwitter公式アカウントで「天国行きの列車に乗り込んだ」とツイートしたが、その後「天国に到着したと小嶋社長に連絡を入れたら、“ たまは神(道形)式で葬式をしたから天国には行かないよ”という返事があり、天国の門番さんにも確認したら其の通りだった」とツイート。そのあと再び貴志駅へ戻り、現在は上記の「たま神社」に祀られた神様(兼・名誉永久駅長 / 県観光招き大明神)として、末永く駅の利用者を見守り続ける事となった。 「たま」の死は、生前と同様、海外メディアに於いても相次いで報じられた。死後2日経った6月24日に新華社通信や聯合ニュースなどの中国・韓国系メディアが伝えたことを皮切りに、翌25日にはイギリスBBCやアメリカCNNなどのテレビ局やAFPやAP通信などの通信社、デイリー・メールやウォール・ストリート・ジャーナル、リベラシオン、ツァイト等の有力紙に於いても報じられた。さらにはガーディアンやニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなどの主要メディアが6月28日に営まれた「たま」の葬儀の模様も交えつつ報じた。 死後7ヶ月余り経過した2016年2月2日、和歌山県は、生前の「たま」が残した功績を同県として永く称えるべく、急遽創設した「和歌山殿堂」の第1号として殿堂入りさせることを決めた。これを受け、和歌山県立図書館2階に入っている文化情報センターに「たま」を象った青銅製レリーフ(縦45cm×横35cm)が、生前の功績を掲載したパネルや年表と共に設置されることになっている。 これに先立ち、同年2月16日の午前中にそのレリーフの除幕式を挙行、同式に於いて和歌山電鐵社長・小嶋に対するレリーフのレプリカ贈呈も行われることになっている。 たまの生誕18周年となる2017年4月29日には、日本および世界の11の国・地域のGoogle Doodleが、たま駅長仕様になった。
※この「死去後について」の解説は、「たま (猫の駅長)」の解説の一部です。
「死去後について」を含む「たま (猫の駅長)」の記事については、「たま (猫の駅長)」の概要を参照ください。
- 死去後についてのページへのリンク