樹雷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:48 UTC 版)
銀河連合最大規模の勢力を誇る、皇家を頂点とする王政国家で、主人公とヒロインもこの一族の一人。皇家の始祖が宇宙海賊だったせいか、堅苦しさを嫌う者が多い。科学技術が発達していることは言うまでもないが、文化的には古代(平安時代)以前の日本に似ているのも特徴。異母兄妹同士の婚姻が容認されているのもその一つである。なお近親婚に伴う生物学的問題は遺伝子工学によって解決されている模様。 樹雷皇家の者はそれぞれ「皇家の船」と呼ばれる宇宙船を持つ。他星の宇宙戦艦をも上回るエネルギーを生み出すことが出来る「皇家の樹」をコアとしており、外装も樹雷星特産の巨木によって作られている。知性も有しており、第一世代・第二世代の樹は自らの意志でパートナーを選ぶ。たとえ血が繋がっていなくとも、樹に選ばれれば皇家の一員となり、第一世代の樹に選ばれた者はそれだけで皇位継承権を得る。選ばれなかった皇族には第三世代の樹が支給される。世代が上の物ほど高い能力を持ち、船の名もコアになった樹と同じ名が付けられている。皇家の樹は大地に根付くと力を失ってしまう。その為、力を発揮できる状態を維持するためにコアユニットによって守られている。なお、船の外装はコアユニットのリミッターという側面があり、外装がなくてもコアユニット単体で船として機能する。コアユニット内部には広大な(第二世代で惑星数十個分の)亜空間を固定することができる。 また、光鷹翼(こうおうよく)と呼ばれる皇家の樹だけが生み出すことが出来る分析不能なエネルギー場を使えることも特徴。第一世代、第二世代は3枚、第三世代では複数の船が揃うことで3枚、津名魅は10枚使える。宇賀およびパートナーであれば樹の助力により個人レベルでも展開可能となる。なお、魎呼の持っていた3個の宝玉は、光鷹翼と同質のエネルギー源となっている(同じ"三命の頂神"の力が根源であるため)。 その他、樹の力は皇族の生体強化や延命調整(生体強化によって戦闘力が向上し、延命調整によって数千 - 数万年にもなる)にも用いられており、生身で戦う時もパートナーの樹からエネルギーの供給を受けることが出来る。なお、柾木船穂は瑞穂だけでなく、その双子の樹である霞鱗のエネルギーも使うことが出来る。 梶島版において確認されている「皇家の樹」とそのパートナーは以下の通り。第一世代の樹は全部で5本(神武を含めれば6本だが、津名魅によればさらにもう1本存在するとのこと)。 樹とパートナーのリンクを補佐には、枝と宝石化した樹液の塊を加工して作られた「キー」が用いられ、それぞれ形状が異なる。第一世代の樹のキーを特にマスターキーと呼ぶ。遥照や天地が用いた光線剣(天地剣)の柄は、本来は船穂のマスターキー。 始祖の樹・津名魅〔つなみ〕 - 柾木砂沙美 第一世代の樹霧封〔きりと〕 - 柾木阿主沙 船穂〔ふなほ〕 - 柾木遥照 神武〔かみだけ〕 - 山田西南 第二世代の樹水鏡〔みかがみ〕 - 神木瀬戸 ?? - 天木佳月 瑞穂〔みずほ〕 - 柾木船穂 霞鱗〔かりん〕 - 柾木美砂樹 龍皇〔りゅうおう〕 - 柾木阿重霞 瑞輝〔みずき〕 - 正木(柾木)霧恋 第三世代の樹水薙〔みずなぎ〕 - 竜木西阿 鏡子〔きょうこ〕 - 神木ノイケ〈鷲羽による強化改造がなされている〉 第四世代の樹穂野火〔ほのか〕 - 立木林檎〈鷲羽による強化改造がなされている〉 以下は奥田版にのみ登場。 世代不明ナナシ(樹雷創生の黎明期に生まれたとされる樹。鬼子であり第一級重要機密) なお神武だけは船ではなくコアに幼生固定された樹を用いた巨大ロボットであり、その姿は『デュアル!ぱられルンルン物語』に登場するZINVに酷似している。
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