材料および製造法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 02:47 UTC 版)
武将や忍者の家々によって材料や製造方法が異なり、固定されたものはない。また、家によっては内容が秘伝とされて明らかになっていないものも多い。 主に以下のものが含まれる。 炭水化物として 晒米(水で晒した白米) 蕎麦粉 キビ粉 はったい粉 きな粉 葛粉 山芋粉もしくは里芋粉-山芋や里芋を一度干し粉に挽いたもの タンパク質、海洋性ミネラル、動物性ビタミン類、油脂成分として 脂質及びタンパク質が豊富な穀物および豆類 鰹節およびにぼし粉などの魚粉 植物由来ミネラル、ビタミン類、食物繊維、油脂成分として 梅干(クエン酸) 松の実 ゴマ、エゴマ、ナタネ 地域で採れる薬草や野草・山菜・野菜を乾燥させたものや煮て干したもの クチナシ粉末 はじかみ粉末などの栄養価の高い食品 これらの粉末またはペーストを一種類から数種類混ぜる。非常に一般的であった製法は、穀物粉に各種栄養成分の整った鰹節やにぼし粉などの魚粉を入れるものであった。 さらに添加物として以下の物を加える。 蜂蜜または水飴 甘草(糖類・矯味剤) 焼酎・日本酒・濁酒(溶出材及び栄養抽出材) ゴマ油や菜種油等の植物油等(脂質と脂溶性ビタミンの摂取) 矯味剤混ぜ合わせる材料によっては臭みがある魚粉など栄養は豊富だが風味に不協和音が生じ食べにくい場合がある。その場合矯味剤によって風味を整えることもある。 松の甘皮粉末(テルペン類による矯味剤) 肉桂 薄荷 生姜 山椒及び山椒の葉 擂りゴマ・ゴマ油 これらにより味を整え、つなぎとする。材料としてニンジンも一部で使われていたが、実際にはトチバニンジン等が中心であり、デンシチニンジン、オタネニンジン類はあまり使われることはなかった。こうした配合のもとに材料を混合し、こねて小さい球状にまとめる。 兵糧丸はカロリーの摂取に重きが置かれている。携行でき、非常食になることから、軍用レーションあるいはスナックバー (菓子類)、半生タイプのダイエットクッキーの原型と見ることもできる。
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