材の利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 19:59 UTC 版)
材は黄色くて緻密で堅い。印材、櫛などに利用される。彫刻、旋盤加工、象嵌細工などの加工がなされる。磨くとよく艶が出るため、かつて珍重された。現在でも、マレットのヘッドや定規などに用いられる。 英語で「箱」を意味する名詞 box は、ラテン語の buxus、更には古代ギリシア語の πυξίς (pyxis; ピュクシス)に由来する。さらにこの語は本種、セイヨウツゲを指す πύξος (pyxos; ピュクソス)から派生したものである。それは、古くから細工物に使われ、本種の材で作られた小箱を「ピュクシス」と呼んだものが、のちに小箱一般を指すようになったのである。古典ラテン語においても、buxus は植物としてのツゲだけでなくツゲ材、そしてさらには笛・駒や櫛などのツゲ製品をも意味する。
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