本格的なステルス機の登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 22:22 UTC 版)
「ステルス機」の記事における「本格的なステルス機の登場」の解説
そしてアメリカでは、ロッキード社のスカンクワークスが開発したステルス実験機「ハブ・ブルー」をもとに、1981年に世界初の本格的な実用ステルス機、F-117が開発された。これ以降、F-22やYF-23、B-2といったステルス戦闘機や爆撃機が生み出された。 だが、ステルス性重視の機体設計と空気力学的に優秀な機体形状の要求は背反することが多い。また、電波吸収材の利用やその性能にも限度がある。2000年代末の今では、ステルス性を求めた為に空気力学的に不安定になった機体を、CCV技術やフライ・バイ・ワイヤなどの高度なエレクトロニクスによって補い、操縦安定性を確保する事が必須となっている。 被発見率を下げる設計を指した言葉としてステルスという言葉が使われたのは、F-117の広報リリースが最初だと思われる。ただしF-117が登場した当時は情報公開などもあまりなく、都合のいいスペックや戦果だけが(しばしば誇張して)伝えられていた。そのせいで、レーダーへの被発見率低下だけを指してステルスとか、ステルスであれば全然レーダーに引っかからない、またそうでなければステルスではない、などという非現実的な誤解が広まることになった。
※この「本格的なステルス機の登場」の解説は、「ステルス機」の解説の一部です。
「本格的なステルス機の登場」を含む「ステルス機」の記事については、「ステルス機」の概要を参照ください。
- 本格的なステルス機の登場のページへのリンク