本格的な収束に向けて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:16 UTC 版)
「スマイリーキクチ中傷被害事件」の記事における「本格的な収束に向けて」の解説
2009年における一斉摘発の影響もあり、キクチへの中傷は往年よりも大幅に沈静化したものの、その後もネット上での中傷や脅迫が一部の掲示板で散見されたため中傷・脅迫が再燃することへの不安を完全に拭い去ることができなかった。実際令和に改元した後も、キクチに対する誹謗・中傷や殺害予告そのものは2021年現在でも続くこととなった。 2017年には再びキクチのブログのコメント欄に殺害予告が書き込まれたことを受け、太田プロとの相談の末、同年3月5日に控えていたNHKの生放送番組への出演を中止せざるをえなくなる事態が発生し 、翌日夕方に投稿したブログ記事内で自身を案じるファンに対する謝罪と感謝を表明するに至っている。また、事件に関連するデマに基づいた誹謗中傷や脅迫だけでなく、その後のキクチの啓発活動やネット犯罪や悪戯行為に関するコメントに関連して、事件全容や中傷被害の深刻さに無知な人物から、SNS上で高圧的な言動を浴びせられたり、発言内容の言葉尻をとらえて攻撃されたり、啓発活動について「売名目的だ」とネット上で誹謗中傷をされたりするなど新たな被害も増えていった。 このため、こうした被害が継続している状況や上述の取り調べにおける言動から犯人たちが逆恨みして再犯する可能性を懸念した担当刑事をはじめとする警察関係者が2019年の時点でも定期的にキクチを訪問したりキクチに連絡したりする事態が続くこととなった。しかしながら、刑事案件に至るまでの中傷書き込みに関しては非常に少なくなったこと、自著の出版に伴い自身の中傷被害への関心が高まり認識が徐々に変化していったことや、ブログやSNS上で同様の被害に遭っているネットユーザーから相談を受けることが多くなったことなどから、「犯人たちから謝罪をもらえなくても、自分の無実を信じる人が増えた以上は一区切りをつけて前進しよう」と考えるようになった。 その後は先述のような割り切った考えを持つ中で、千原せいじや爆笑問題、BOOMERなどの芸能界の友人・知人から激励を受けて喪失していた自信を少しずつ取り戻した一方で、自らの被害状況に関心を持った学校などより講演の依頼が来るようになり、自著の出版以前は消極的だったマスコミからの取材やテレビ番組への出演も受け始め、自身の被害経験をインターネットの啓発活動に生かす機会も増えていった。取材や番組出演時においては、被害経験や警察関係者からの助言を基に、同様の事件や騒動に関する考察や私見を述べたり、自分なりの対策法や改善策などを指南したりするだけでなく、被害が継続している現状、被害の再燃に対する懸念、一区切りが付いた後も癒えていない不安や恐怖などを独白している。
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