晴元政権時代とは? わかりやすく解説

晴元政権時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 06:54 UTC 版)

細川晴元」の記事における「晴元政権時代」の解説

天文8年1539年)、上洛した三好長慶同族三好政長河内十七箇所巡って争い晴元は政長に肩入れして長慶対立したが、義晴六角定頼仲介長慶和睦した。この時は小競り合い終わったが、天文10年1541年)には増長した木沢長政造反し、政長の排除訴えられた時も拒絶京都郊外岩倉逃れ、翌天文11年1542年)に摂津芥川山城移り反撃長慶・政長と河内国遊佐長教による活躍長政討ち取っている(太平寺の戦い)。 しかし反乱はなおも続き天文12年1543年)、亡き細川高国養子細川氏綱晴元打倒掲げて和泉国挙兵。この反乱同年の内に治まったが、天文14年1545年)には山城国高国派の細川元治・元全・国3代丹波国内藤国貞らが挙兵三好長慶・政長ら諸軍勢を率いて反乱鎮圧した天文15年1546年8月に氏綱が畠山政国遊佐長教援助再挙兵、長慶動き封じて摂津国の殆どを奪い取った。氏綱と畠山政国遊佐長教らが手を結んだだけでなく、9月上野国慶再挙兵して京都入ったため晴元丹波国逃亡するこの年12月将軍義晴滞在先の近江国坂本嫡男童丸元服させた上で将軍職を譲るが、この際六角定頼管領代任じられ、本来は管領が行うべき加冠役烏帽子親)を務めた(『光源院殿御元服記』)。これは、従来管領である晴元出陣であったため定頼が代行した解されていたが、近年は文字通り管領空席であった(=晴元管領ではなかった)と解する説が出されている。この説によれば当時管領職務儀礼的分野留まり、もし晴元坂本駆けつけられる状態であればこの元服の儀先立って管領任命された筈であるが、実際にはそれが不可であったために近江守護である定頼が管領代任じられ晴元最後まで管領任じられなかったとされるいずれにしても慣例反して細川氏よりも家格が下がる六角氏当主将軍烏帽子親にする行為晴元面子踏みにじるものであったまた、元服翌日行われた将軍宣下儀式遊佐長教(氏綱派の畠山政国重臣)が参列していることに注目し、氏綱も長教を通じて管領就任して烏帽子親になろうと工作図っており、もし氏綱が坂本駆けつけられる状態であればこの元服の儀先立って管領任命された筈であるが、実際にはそれが不可であったことと晴元の舅である定頼がこれに反対する意図管領代として烏帽子親務めたとする見方もある。やがて義晴父子も氏綱の支持転じて晴元敵対する。 これに対して晴元11月三好長慶の居城である摂津越水城から北の神呪寺移り越水城待機していた長慶協議して天文16年1547年)に反撃摂津細川氏綱方を打ち破り摂津平定7月21日長慶細川氏綱遊佐長教らに舎利寺の戦い勝利義晴とも閏7月に定頼の協力和睦して氏綱の反乱をようやく鎮圧した天文17年1548年5月6日、かつて細川氏綱寝返った摂津国人・池田信正切腹させたことにより三好長慶と他の摂津国人衆の離反招き8月三好一族の和を乱す三好政長討伐認可要請長慶から出されても拒否すると、10月には氏綱側へ転属した長慶挙兵され、摂津榎並城攻囲される。その榎並城籠っていた政長の子・政勝を見捨てて畿内国衆から見限られる恐れがある為、晴元戦力で劣るまま摂津国江口において長慶らと戦う事となった。しかし、正面からの主力決戦回避しあくまでも六角軍の到来待ってから決戦臨もうとした為、機先制せられた晴元主力戦わないまま敗北する江口の戦い)。この戦いで三好政長高畠長直多く配下失った晴元追撃恐れて将軍義輝と共に近江国坂本まで逃れた

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