日本の地下鉄の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 14:06 UTC 版)
日本の法規上では、地下高速鉄道整備事業費補助制度の適用対象路線は、Osaka Metroを除き鉄道事業法に基づいている。 Osaka Metroは中央線コスモスクエア駅 - 大阪港駅間(当初大阪港トランスポートシステム(OTS)の第一種鉄道事業区間であったテクノポート線を、2005年7月1日にOTSが第三種鉄道事業者、交通局が第二種鉄道事業者となって中央線に編入した区間)を除いて軌道法に基づき、法律上は軌道である。 また、地下高速鉄道整備事業費補助制度の適用対象以外の路線・区間を含めれば、広島高速交通も鉄道事業法に基づく区間(本通駅 - 県庁前駅間)と、軌道法に基づく区間(県庁前駅 - 広域公園前駅間)が混在している。 東京の東京メトロ東西線・都営地下鉄三田線、大阪のOsaka Metro御堂筋線・中央線、神戸の神戸市営地下鉄西神・山手線、横浜のブルーライン、グリーンラインなどは、都心から外れた郊外の区間を中心にして広範囲に地上や掘割、高架を走っている場合もある。世界的に見ても、一部路線が地上や高架を走る路線は存在する(河川を跨ぐ前後などにもみられる)。中には高速道路と一体構造で建設されている路線もある。 東京メトロ丸ノ内線も地形の都合上、都心でも一部に地上区間が存在する(特に四ツ谷駅では地下鉄がJR中央線の上を走る光景がみられる)。また、東京メトロ銀座線も同様の理由から、渋谷駅が他の鉄道より高い位置に駅を構える形となっている。 大阪市営地下鉄中央線は開業当初全線が高架で、地下区間が全く存在しなかった。 名古屋市営地下鉄東山線の上社駅 - 藤が丘駅間は建設当時、地下方式にする必要がなく高架になっており、東名高速の上を跨いでいる。 地下鉄でない京王新線は都営地下鉄新宿線と、西武有楽町線は東京メトロ有楽町線・副都心線と直通しており、路線の大部分が地下である。 近鉄難波線やJR東西線のように、市内中心部を通る路線は地下鉄と直通しないが、路線のほぼすべての区間が地下というような場合もある。また神戸高速鉄道は、山陽電鉄本線の神戸都心への延長、阪急神戸本線・阪神本線の山陽電鉄本線との接続ならびに神戸電鉄有馬線との連絡のために設立された企業で、自社では運行を一切行わず、地下路線と地下駅施設の保有・管理に特化した運営を行っていた。同社は日本地下鉄協会にも加盟していたが、鉄道事業法の改正にあわせて線路の保有(第三種鉄道事業者)に専念することとなり(阪急・阪神・神鉄が神戸高速線として各駅を管理)、日本地下鉄協会からも脱退した。 日本の大手私鉄のうち、地下線や地下駅、地下鉄などに直通運転するための車両を全く持たないのは南海電気鉄道と西日本鉄道(西鉄)の2社のみである。 相模鉄道(相鉄)は地下駅を持つが、地下鉄には直通しない(地下鉄への直通運転計画については神奈川東部方面線の記事を参照)。 東武鉄道には自社管理の地下駅がない(押上駅が東武鉄道の唯一の地下駅だが、管理は東京地下鉄が行っている)。
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