日本で使用されている主な地震計とは? わかりやすく解説

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日本で使用されている主な地震計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 08:13 UTC 版)

地震計」の記事における「日本で使用されている主な地震計」の解説

すでに現役引退したものも含む。 ミルン(Milne)式地震計 機械式地震計1894年頃にジョン・ミルン日本開発記録方式光学式制振器を持っていない。 大森式地震計 機械式地震計変位計1898年頃に大森房吉東京大学)が開発固有周期10程度倍率20程度記録方式は煤書式東京設置され当時日本国内および日本国外広く使用されていた。国立科学博物館竜天天文台水沢VLBI観測所気象庁松代地震観測所などに現存する田中館式地震計 1900年頃に田中館愛橘開発。低倍率等倍)。蒸気機関ジェームズ・ワットによる平行運動装置用いた振子水平動2成分計測使いぜんまいばね用いた振子上下動計測に使う風変わりな地震計明治後期から大正期にかけて試験的な強震計として、東京中央気象台使用された。 ウィーヘルト(Wiechert)式地震計 機械式地震計変位計1904年にエミル・ウィーヘルト(ドイツ)が開発。錘の質量が1 tの大型のものと200 kg水平動用)、80 kg上下動用)の小型のものがある。記録方式は煤書式。1 tの錘のものは1つだけ現存し長年京都大学所有していたが現在は名古屋大学にある。小型のものは中央気象台(現・気象庁)が輸入し全国気象台測候所配備した。 ガリッチン(Galitzin)式地震計 世界初電磁式地震計速度計1907年ボリス・ガリツィン英語版)(ロシア)が開発水平動用はツェルナー吊り水平振子上下動用はユーイング上下振子使用倍率1000倍以上。記録方式光学式大森式強震計 機械式地震計大森房吉開発今村式強震計 機械式地震計今村明恒東京帝国大学)が開発固有周期10秒(水平動用)、5秒(上下動用)。倍率低感度(2倍)。記録方式は煤書式関東地震東京揺れなどを記録佐々式大震計 機械式地震計変位計1934年佐々憲三京都大学)が開発記録方式は煤書式京都大学阿武山地震観測所所蔵石本式加速度計 機械式地震計加速度計1931年水平動用)と1933年上下動用)に石本巳四雄開発固有周期0.1秒の短周期地震計簡単微動計 気象台測候所配備された。 プレスユーイング式地震計 気象庁50型強震計 機械式強震計変位計1950年開発51型や52型もある。固有周期は6秒(水平動用)、5秒(上下動用)。倍率は1倍。記録方式は煤書式またはペン書き式。1990年代半ばまで気象庁地震観測主力であった気象庁87型強震計配備時に運用廃止になったものが多い。 気象庁59型地震計 光学電磁式地震計1959年開発倍率100倍記録方式ペン書き式または煤書式1990年代半ばまで気象庁における地震観測主力であった気象庁61型地震計 電磁式地震計1961年開発倍率200倍。記録方式ペン書き式。1990年代半ばまで気象庁における遠地地震観測主力で、一部気象官署装備された。 気象庁67型地震計 電磁式地震計加速度計1961年開発記録方式光学式微少な地震観測使われた。1990年代半ばまで一部気象官署装備された。 SMAC型強震計 機械式強震計加速度計1953年強震測定委員会開発記録方式ペン書き式。最大1 G程度まで計測可能。 DC型強震計建設省開発気象庁87型強震計 電磁式強震計加速度計測定範囲0.110 Hz記録方式フロッピーディスク最大1 Gまで計測可能。気象庁95型震度計運用開始により運用廃止気象庁95型震度計 加速度計震度計器測定するために気象庁開発測定範囲DC41 Hz記録方式ICメモリーカード最大2048 galまで計測可能。1996年より運用開始計測震度計算する機能がある。 K-NET95型強震計 強震計加速度計。旧科学技術庁開発記録方式内蔵メモリー18 bit108 dB上のダイナミックレンジ持ち最大2000 galまで計測可能。1996年10月より運用開始全国1000設置K-NET02型強震計平衡強震計加速度計K-NET95型強震計次世代版。記録方式内蔵メモリ。K-NET95型の10倍の分解能有し最大4000 galまで計測可能。2004年6月より運用開始K-NET11型強震計 K-NET02型強震計後継機として開発最大約7800 galまで計測可能。 KiK-net11型強震計 KiK-net02型強震計後継機として開発地表設置タイプでは最大約7800 galまで計測可能。 STS-1型地震計 負帰還広帯域地震計速度計1982年にストレッカイセン(Streckeisen)らが開発水平動用はガーデンゲート水平振子上下動用は半円形板ばねラコステ上下振子使用している。固有周期360秒、減衰定数は0.707である。 STS-2型地震計 負帰還広帯域地震計速度計固有周期120秒である。測定範囲は0.008〜10 Hz最大0.014 m/sまで計測可能。 自己浮上式海底地震計 OBS(Ocean Bottom Seismograph)、海面から自由落下させ、水深6,000 m程度まで設置する事が出来る。

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