文化・芸術活動
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芸能 近世以来の伝統芸能としては、人形浄瑠璃(文楽)、歌舞伎、能楽、それに上方落語が有名である。 このうち、人形浄瑠璃は戦後に一時衰亡の危機を迎えたが、文楽協会の努力や行政の支援もあり、国立文楽劇場を中心に現在まで公演が続けられてきた。2003年には、「人形浄瑠璃文楽」としてユネスコの無形文化遺産に指定されている。 歌舞伎は、現在道頓堀の松竹座が中心の舞台である。 能楽の舞台としては、大阪能楽会館、大槻能楽堂、山本能楽堂がある。 上方落語は、戦後に一時廃れたが、桂米朝をはじめとする「四天王」の活躍が実って復活した。2006年には、市民の寄付によって60年ぶりの定席となる天満天神繁昌亭が開場し、話題を集めている。 戦後は、落語に代わって漫才や新喜劇が大きな人気を得た。現在でも吉本興業や松竹芸能出身の多くの芸人が全国区で活躍している。 演劇 大阪には、扇町ミュージアムスクエアや近鉄小劇場をはじめ、小劇場が多く存在し、多数の個性的な劇団が生まれた。近年では、それらの閉館による劇場文化の衰退が問題視されているが、精華小劇場等の新たな舞台も生まれている。また、近年誕生した梅田芸術劇場や大阪四季劇場などの大規模な劇場では、宝塚歌劇団や劇団四季などの有名劇団の公演が行われている。 音楽 大阪市内またはその周辺には複数の楽団が本拠を置き、市内にはザ・シンフォニーホールをはじめとする有名な音楽ホールが存在する。近年では、市民へのクラシック音楽の浸透を目指した動きが活発であり、「大阪クラシック」(大阪フィルハーモニー交響楽団)などのイベントが成功を収めている。大阪フィルハーモニー交響楽団 関西フィルハーモニー管弦楽団 Osaka Shion Wind Orchestra いずみシンフォニエッタ大阪 コレギウム・ムジクム・テレマン(日本テレマン協会) 文芸 近世では、井原西鶴が有名。近代以降も、庶民の生活や大阪の街の風景を生き生きと描いた織田作之助や直木賞の由来となる直木三十五をはじめ、多数の作家を輩出している。戦後では、特に司馬遼太郎が有名。また、大阪文学学校からは、田辺聖子や玄月らが輩出された。雑誌『関西文学』(関西文学会) 美術 近世には、文人木村兼葭堂の周辺で大坂画壇と呼ばれる画家たちが活躍し、戦前まで引き継がれた。近代の洋画家としては、佐伯祐三が大阪出身者として有名であり、大阪市がコレクションを所蔵している。現代美術の分野では、前衛画家吉原治良らの具体美術協会が、中之島に本拠を置いていた。主な美術館は、大阪市立美術館、国立国際美術館、大阪府立現代美術センターなどである。 活動支援施設 大阪市立芸術創造館 顕彰事業 大阪文化賞 大阪文化祭賞 咲くやこの花賞 三好達治賞 織田作之助賞 大阪文化関連雑誌 大阪人(財団法人大阪市都市工学情報センター) 大阪春秋(新風書房) 上方芸能(『上方芸能』出版部)
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