教育の理念・特色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 17:40 UTC 版)
「神奈川県立港北高等学校」の記事における「教育の理念・特色」の解説
同校によれば、初代校長内田正三が打ち出した「一つでも良い。自分の優れた能力を見出してその芽を伸ばせる学校にしてみたい。」という理念は今日まで継承されており、生徒の自主性を伸ばし、しっかりとした学力の定着を図りながら、ひとりひとりの興味・関心に応じた進路選択を職員あげて支援する、としている。 創立40周年を契機にして作られたグランドデザインでは、スクールビジョンとして、・生徒の自己実現力の育成、・地域に根ざす学校をめざすこと、・教職員の指導力結集による教育力向上、と要約される3つが示されるとともに、2つのスクールミッション、「(1)生徒一人ひとりのかけがえのない個性を尊重し、その伸長を図る。(2)多様な価値観を受容しつつ、自己実現に向かって自ら成長し続ける生徒を育成する。」を掲げている。学校目標には「生徒の興味・関心に応じた選択科目の充実を図り、生徒の個性や多様な進路希望に応える支援体制を整備する。」とあり、2年、3年時においては50を超える自由選択科目が用意されている。そして、このような科目選択、自己実現の取組みに向け、1 - 3学年毎に 『私の未来地図 I - III 』をテーマとし学習を進めている。 さらに、スクールビジョン/ミッションを実現するため、具体的な6つのアクションプランが示されている。その6つ目には「地域・外部機関との連携強化」があり、実際に地域組織、大学、NGO等と連携して取組むことにより、上記スクールミッションの(2)、「多様な価値観を受容しつつ―。」に対応するプランの1つとなっている。 また、より進学校として進んでいくことを目標に置いており、当面はアクションプランの1番目にある「学力向上に向けた取り組み」を重点的に行うこととしている。朝学習や夏季等の長期休業中の補習・補講を実施し、3年次には進路の応じた5つの類型別(文系2類型/理系3類型)カリキュラムが設置されている。 生徒がペアまたはグループになり、教え合ったり議論しながら課題を解決していく「アクティブ・ラーニング」型授業は生涯に渡る自学力や主体的な思考力を持った人材育成の観点から、次期学習指導要領(2014年諮問)検討の中で重要視されるほか、、学習定着率の研究ではアクティブ・ラーニングに特徴的な「他の人に教える」項目が最も優れるとの結果が示されている。同校の実践(2015年)では「授業外でも教科書を読み、ひたすら考えていた」などの生徒の感想が紹介され、「生徒の思考を深めることができる単元になった―」と報告されている。。 先進的で優れた指導方法や教材等の研究開発を行う「授業力向上推進重点校」の試みではベネッセとソフトバンクの合弁会社Classi(クラッシー)との共同研究として、ICT(情報通信技術)による学習支援クラウドサービス「Classi」の運用を開始。授業内外での教材動画などのコンテンツ使用や生徒個々の学習をマネジメントする機能により、指導の深化や最適化による学力の向上が期待されている。 ※グランドデザインの上記以外の内容、全体の概要については、港北高等学校公式HP『グランドデザイン』(構成図による説明)を参照。
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