救命活動事例とは? わかりやすく解説

救命活動事例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 01:36 UTC 版)

低体温症」の記事における「救命活動事例」の解説

2006年4月日本長野県雪崩巻き込まれ20代男性が、発見からは約4時間・心肺停止確認後からは2時間45分後に蘇生後遺症もなく回復した事例報じられている。前日午後2時ごろに雪崩遭い遭難。翌午前9時ごろに捜索隊により発見低体温による心肺停止のためヘリコプター地元病院搬送されたが回復せず、更に同県内の大学病院搬送され1152分に人工心肺接続その1時間後に心臓の自力での鼓動確認した発見から近隣病院搬送、更に人工心肺のある医療施設搬送されるまでの間、救急隊員人工呼吸と胸圧迫行っていたということで、男性は2か月ほど入院生活送った後、歩行会話を行うといった日常生活支障のないレベル回復2006年6月には近く退院することが報じられた。なお2006年6月9日読売新聞などが男性退院併せ同件を報じており、同記事中治療あたった信州大医学部付属病院の岡元和文教授の談話として、これは心肺停止後の蘇生としては日本国内最長記録であるという。同教授救急隊員活動低体温症による代謝低下酸欠によるダメージ軽減されたこと、加えて男性若く体力があったことを回復した理由として示している。 その後海外投稿され論文であるが、群馬県でさらに長時間(385 min)の蘇生報告されている。海外へ投稿され論文詳細不明だ独歩帰宅している。低体温状態からの蘇生は、通常の蘇生よりも回復期待できる場合がある。 2006年10月7日兵庫県在住男性35歳)が兵庫県六甲山中に遭難、その24日後の10月31日意識不明の状態で発見された。発見時は直腸温度が22まで下がり、浅い呼吸一分間に40 - 50程度の弱い心拍があった。神戸市消防局ヘリコプターにより神戸市内の病院搬送され直後心肺停止状態陥ったが、治療開始4時間後には心拍戻りその後集中治療結果50日後の12月19日にほとんど後遺症もなく退院した発見当時携帯していた食品並びに水分摂取し生存していたと考えられていたが、蘇生後従来常識では考えられない事実あきらかになった。山道踏みはずし崖下滑落腰骨骨折し身動き取れない態となり、遭難初日および2日目若干水分摂取をしたのち意識喪失しその後発見されるまでの3週間一切食物および水分の摂取行わないままに過ごした証言した発見現場周辺には排泄痕跡もなかった。診察した医師記者会見によると、低体温症による冬眠状態で生命維持可能になったのではないかとの仮説示されている。(新聞報道による) 従来仮説では体温30以下の生存並びに10日超える絶食での生存不可能とされていたが(値については狭い範囲での幅はある)、本件はいずれの値を大きく上回るものであり経緯真偽含めさらなる検証が必要である。しかしながら低体温による人体代謝機能従来常識大きく覆した可能性が高い事例である。

※この「救命活動事例」の解説は、「低体温症」の解説の一部です。
「救命活動事例」を含む「低体温症」の記事については、「低体温症」の概要を参照ください。

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