改良・接続・路線延長、1919年 - 1926年
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「シティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道」の記事における「改良・接続・路線延長、1919年 - 1926年」の解説
表・話・編・歴 シティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道凡例 1926年時点の範囲 チョーク・ファーム/ケンティッシュ・タウン(英語版)行き 1907年開業 カムデン・タウン 1907年開業 カムデン・タウン分岐点 1924年再建 モーニントン・クレセント(CCE&HR) 1907年開業 カムデン・タウンでCCE&HRに接続 1924年開業 ユーストン 1907年開業 ウォーレン・ストリート行きCCE&HR キングス・クロス・セント・パンクラス 1907年開業 エンジェル 1901年開業 シティ・ロード(英語版) 1901–1922 オールド・ストリート 1901年開業 ムーアゲート 1900年開業 バンク 1900年開業 キング・ウィリアム・ストリート(英語版) 1890–1900 テムズ川 ロンドン・ブリッジ 1900年開業 ボロ駅 1890年開業 エレファント&キャッスル 1890年開業 ウォータールー行き 1926年開業 ケニントン(英語版) 1890年開業 オーヴァル(英語版) 1890年開業 ストックウェル車両基地 1890–1923 最初のストックウェル駅プラットフォーム 1890–1923 ストックウェル(英語版) 1924年開業 クラパム・ノース駅(英語版) 1900年開業 クラパム・コモン駅(英語版) 1900年開業 クラパム・サウス駅(英語版) 1926年開業 バラム(英語版) 1926年開業 トゥーティング・ベック(英語版) 1926年開業 トゥーティング・ブロードウェイ(英語版) 1926年開業 コリアーズ・ウッド(英語版) 1926年開業 サウス・ウィンブルドン(英語版) 1926年開業 トンネル入口 モーデン 1926年開業 W&SR(英語版)への建設中の接続 モーデン車両基地 モーデン・サウス 1930年開業 大戦が終結して、1919年2月にシティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道は、1913年の法律で承認されたトンネル拡大工事の期限を延長する条項を含む新しい法案を提出した。この結果、1919年8月19日通過の1919年シティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道法が成立した。1920年には、戦時特別条項により、ロンドン電気鉄道は1913年の法律で認められた工事の期限の延長を承認された。工事期限の延長を認められたものの、地下鉄各社はこうした工事を実施するために必要な資金を調達できる状況ではなかった。戦時中に建設コストはかなり上昇しており、会社の上げる利益は調達した資本の償還に足るものではなかった。 失業問題を緩和するために公共事業のための融資に対して大蔵省が債務保証を行うことを認めた1921年産業設備法 (Trade Facilities Act, 1921) を政府が制定したことで、建設計画の実行が可能となった。この支援を得て、地下鉄各社は資金を調達し、シティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道のトンネル拡大工事に着工できるようになった。 トンネルの拡大は、シールドトンネルの鋳鉄セグメントの一部を撤去し、裏側を必要な直径になるまで掘削して、スペーサーを入れてセグメントを再び設置することで行われた。シティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道の北側のユーストンからムーアゲートまでの区間は1922年8月8日から運転を休止したが、残りの区間は営業を継続しながらトンネル拡大工事を夜間に実施した。1923年11月27日に、掘削中の区間の一時的な支柱に列車が衝突して崩落が起こり、トンネルが土砂で埋まってしまった。路線は一時的に2区間で別々に運行されたが、最終的に1923年11月28日に全線が運休された。 ユーストンからムーアゲートまでの区間は1924年4月20日に再開され、同時にユーストンからカムデン・タウンまでを結ぶ区間も開通した。路線の残りのクラパム・コモン駅までは1924年12月1日に再開された。トンネル拡大工事と同時に駅の改良も行われ、プラットホームは長くなり、プラットホームと通路の壁は新しい斜めのデザインが導入され、地上の駅舎の正面も更新された。いくつかの駅では、当初から設置されていたエレベーターをエスカレーターに交換した。 改良工事が進められている間に、シティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道は1922年に、路線を南へクラパム・コモンからバーラム(英語版)、トゥーティング(英語版)を通ってモーデン(英語版)まで延長する提案を含む法案を提出した。モーデンからは、ウィンブルドンからサットンまでの計画中の地上の鉄道路線に乗り入れてサットンまで通じることになっていた。 この法案は1923年8月2日に1923年シティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道法として成立した。並行してサザン鉄道とこの提案に対して交渉が行われ、大きな車両基地が建設されたモーデンまでで延長路線を打ち切ることになった。モーデンまでの延長路線は1926年9月13日に開通した。駅はチャールズ・ホールデン(英語版)の設計によるもので、以下の駅が開業した。 クラパム・サウス駅(英語版) バーラム駅(英語版)(1926年12月6日開業) トゥーティング・ベック駅(英語版)(当初はトリニティ・ロード駅) トゥーティング・ブロードウェイ駅(英語版) コーリアーズ・ウッド駅(英語版) サウス・ウィンブルドン駅(英語版) モーデン駅 また同じく1926年9月13日には、チャリングクロス・ユーストン・アンド・ハムステッド鉄道とシティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道を結ぶ新たな路線として、チャリング・クロス駅(現在のエンバンクメント駅)から改良されてプラットホームが4つになったケンニントンまで開通した。途中にウォータールー駅が建設された。これにより両鉄道の運行は完全に統合され、新しいロンドン地下鉄スタンダード形電車で運転されるようになった。またロンドン地下鉄路線図では、この統合された路線は一色で表現された。しかし共通して「ノーザン線」と一般に呼ばれ始める1930年代までは、別々の名前が使われていた。
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