小国城跡とは? わかりやすく解説

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小国城跡

名称: 小国城跡
ふりがな おぐにじょうあと
種別 史跡
種別2:
都道府県 山形県
市区町村 鶴岡市
管理団体
指定年月日 2002.12.19(平成14.12.19)
指定基準 史2
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 小国城跡は、山形県西端日本海から約6.5km東側内陸部入った小国集 落近接する標高348.5mの通称楯山」の山頂部占地する。麓からの比高 差は約235.5mを測り、県内中世山城跡では最大比高差である。城跡東麓 の谷筋には、越後庄内地方を結ぶ古くからの主要街道である小国街道通り江戸 時代には庄内藩関所東麓置かれていた。小国街道東側には、城の鎮守伝え られる熊野神社があり、社殿正面本丸跡向けている。
 小国城跡は、東西約1,030m、南北約950mの城域で、東側西側に谷が入 り北側突き出した尾根上に四つの郭を形成している。最高所には通称本丸築か れ、約840m2ほどの広さ四周土塁が巡る。東側虎口設け土塁下には腰郭 が巡る。東側二の丸三の丸小規模郭群が連続し、郭の南東側登城道が取り付 いている。登城道は、東端小規模郭を境にして北側折れ通称立場跡で鍵の手 に折れて北麓下りて行く。本丸跡西側には、通称西大屋敷呼ばれる約2,20 0m2ほどの広大な郭があり、居住区域と推定される本丸跡北側尾根には2本の 堀切切られ南西側尾根には3本堀切切られている。北東側尾根小規模 な堀切が1本切られているだけであるが、登城道の防備連続して設けられた郭と4 箇所虎口その役割担っている
 小国城跡の特徴は、本丸跡全周する土塁と鋭い切岸登城道を守る4箇所虎口 の設置である。高所山城跡で郭を全周する土塁は、富山県以北日本海側では極め て珍しい事例であり、17世紀初め頃まで改修繰り返され可能性示唆している。 切岸小国集落小国街道から良く見え南側東側厳しく小国城街道要衝 を抑えることを主要な目的として築城改修されたことを示している。
 戦国時代庄内地方は、武藤氏最上氏抗争繰り返され武藤氏隣国越後の 上杉氏服して庄内地方支配強めたが、天正15年(1587)に最上義光庄 内侵攻によって武藤義興滅亡し、義興の養子義勝北越後の本庄繁長の子)は小国 城立て籠った。16年本庄繁長武藤義勝武藤領を奪還したが、18年豊臣 秀吉による奥羽仕置庄内武藤領は上杉景勝領に組み入れられた。慶長5年16 00)の関ヶ原の戦い結果、翌6年最上義光庄内の上領を併合したが、最上 氏元和8年(1622)に改易された。
 武藤氏上杉氏最上氏はともに小国城羽越国境の重要支城として取り立ててい る。小国城跡は、庄内地方における武藤氏最上氏抗争史物語山城跡であり、 羽越国境境目の城、街道抑える山城として整備改修繰り返された、山形県代 表する大規模な中世山城跡である。よって城の鎮守である熊野神社とともに史跡指 定して保護図ろうとするものである
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史跡:  寿福寺境内  専修寺境内  小仏関跡  小国城跡  小山氏城跡  小島陣屋跡  小幡北山埴輪製作遺跡



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