専任係官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 16:14 UTC 版)
定員12名だが、激務に加えて損耗が激しく、また不敗の象徴である必要性から量よりも質が重視されており、作品開始時点では7名で構成されている。 神和 瑞希(かんなぎ みずき) 「魔獣使い」(アモン) 16歳の女子高生。きずなとはクラスメイトで唯一の友達。本来存在しないはずの地獄の魔法使い。刻印魔導師を使い捨ての道具として扱ってきた神和一族の末裔。その無から有を生み出す魔術は極めて強力で、昨年度は最多の敵を倒した公館の撃墜王でもある。ただし仕事で日本中を飛び回っているため、きずな以上に勉強は出来ない。また、普段は式神(刻印魔導師)に道案内させる事が当たり前になっていたため方向音痴だったりと基本的には戦闘以外は微妙に役立たずになることが多い。 八咬 誠志郎(やがみ せいしろう) 「破壊」(アバドン) 「公館」が擁する、もう一人の地獄の魔法使い。「協会」に最も嫌われた忌み子であり、同僚の専任係官からも苦手とされる事が多いので、よほどの重大事件でないと招集されない。仁とは例外的に相性が良く、プライベートでも友人付き合いをしている。胸板が見えるほどはだけさせたピンクのドレスシャツというトンチキな格好に、気障な言動を好むが、その奇矯な言動がまったく浮つかない貴人のような繊細な容貌をしている。自身の能力を抑えるため悪鬼である美人女医と美人秘書を連れて行動することもある。 仁と共に東郷に師事していた時期があり、彼のことを「先生」と呼ぶ。そのため魔法使いとしては例外的に武術を使うが、素手により行うそれは仁のものより数段上である。 東郷 永光(とうごう ながみつ) 「鬼火」(ウィスプ) 40歳前後。専任係官を19年間務める古参。その長期にわたるキャリアで、自然に人材が集まり、配下の刻印魔導師は鬼火衆という集団を形成している。豪快な性格だが大雑把ではなく、沈着冷静な態度を崩さない。盲目ながらも剣術の達人であり、総髪茶筅の髪型に和装姿という格好もあって、もはや武人としか言いようのない佇まいを見せる。かつて、仁と八咬の格技師範だったことがある。 公館の新体制とそれによる刻印魔導師の迫害に反発し離反。公館本部を焼き払い、古い時代の公館の者である己の死に場所として《協会》がひた隠しにしていた武蔵野迷宮深層への討ち入りを行う。そしてその行動により迷宮内に存在していた核製造施設の発見と破壊の成功に貢献するも、最深部にて現れた《九位》の手にかかり死亡。 オルガ・ゼーマン 聖痕大系高位魔導師 「茨姫」(いばらひめ) 高位魔導師でありながら、「協会」を離れて「公館」の専任係官を務める変り種。白金色の長髪に、おっとりとした仕草の上品な女性だが、やたらと言葉の端々で地球を「肥溜め」、地球人を「喋るウンコ」と表現する。これは地球を地獄、地球人を悪鬼と蔑む魔導師全般の感覚からすれば特異ではなく、むしろその「喋るウンコ」にすら同情を寄せる度量の広い人物と言えるかもしれない。魔法を効率的に発動させるために、自らの痛覚を刺激する拘束衣「茨」を着込んでいる機械化魔導師。専任係官に志願したのは、自身の罪を浄化するために苦行を積みたいという理由なのだが、作品における描写からは被虐性欲者にしか見えない。 「公館」の嘱託科学者である溝呂木京也の助手でもある。 六人目 男性。日本中で魔導師狩りに興じており、都心に戻るのは稀。契約により、事務官の指示に従わなくても処罰されない。 七人目 仁では顔すら知らない亡霊のような人物。契約により、事務官の指示に従わなくても処罰されない。専任係官が政府に牙を剥いたときのみ活動する。
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