かつての公館関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 16:14 UTC 版)
武原 舞花(たけはら まいか) 「蛇の女王」(アスタロト) 仁の妹。3月生まれ。4月生まれの兄とは同学年。いつの頃からか魔法を使えるようになるが、小学生の時に病気にかかり学校に登校できなくなる。自宅療養しながら過ごしていたが、病状の悪化を悟り、病巣を魔法に置き換えて延命を試みた。だが、魔法で作り出した臓器は魔法消去の影響を受け、家から出ることも兄以外の人に会うことすらできなくなる。さらに14歳の時に両親が失踪したため、自宅を借家として貸し出した金で、兄と二人でアパート暮らしを始める。後、兄が王子護から渡された名刺を頼りに魔導師公館に連れて行かれ、ついに魔法で病魔を克服する技術を習得した。その代価として彼女は公館の専任係官として活動するが、東京地下の核爆発を食い止めるために死亡。 死した後、魔法化した体の断片のみが残っている状態だったが、王子護がその中の一つを捕獲し「万有なる化身」によって眼の中に取り込み育てた結果8歳前後の姿で復活した。その状態で仁の部屋の住人のひとりとなり、本来ならば自分の方が歳上なのにもかかわらず、メイゼルのことを「メイゼルお姉ちゃん」と慕う。一方で、きずなのことは蛇蝎の如く嫌う。現在は魔法を使えない。 実は神聖騎士団の内通者。自らをあえて幼い姿で復活させたのは、歪みの無い状態の肉体を手に入れるため。歪みのない肉体は魔法消去の影響を受けにくいし、歪みである魔法大系を自分で選択できるからである。神聖騎士団をきずなの元に送り込んで追い詰め、きずなをそそのかして自らを再演秩序に同調させる魔法を使わせることで再演大系の魔法使いとなる。そして幻影城でバベルの再演を行い、地獄に「神」を召喚する。 神を召喚した後、完全な安定に至らなかった再演大系を安定させるため、人間が死に絶えた未来へと飛び再演秩序と意識を同調させることで「増幅器」となる。増幅器は過去からの干渉を受けることなく、「人間を救う秩序」である再演の神の代行者として人類の総数を増やす方向へと歴史を修正する。だが「最後の魔法使い」によって送り込まれた仁によって増幅器は破壊され、「人間を救う秩序」は人類が絶滅したことで崩壊した。 十崎 理五郎(とざき りごろう) 京香の父。元公館の事務官。武原家と親交があり、両親失踪後の仁と舞花のことを気にかけ助力をする。舞花の体が魔法消去で破壊されてしまうことを知っており、魔法についての情報を仁たちに教えたりして兄弟を見守る立場を取っていた。魔法使いに家を襲撃されて死亡した。
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