かつての八大会計事務所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 00:53 UTC 版)
「4大会計事務所」の記事における「かつての八大会計事務所」の解説
1989年までの八大会計事務所(Big 8)は以下の通りであり、いずれも19世紀から20世紀初頭にかけてイギリスやアメリカで成立した会計士事務所をもとにしていた。 アーサー・アンダーセン (Arthur Andersen) アーサー・ヤング (Arthur Young & Co.) クーパース&ライブランド (Coopers & Lybrand) アーンスト&ウィニー (Ernst & Whinney)…1979年にアメリカのアーンスト&アーンストとイギリスのウィニー・マレーが合併して成立 デロイト・ハスキン&セルズ (Deloitte Haskins & Sells)…1978年にアメリカのハスキン&セルズとイギリスのデロイト・プレンダー・グリフィスが合併して成立 ピート・マーウィック・ミッチェル(Peat Marwick Mitchell)…後のピート・マーウィック(Peat Marwick) プライス・ウォーターハウス (Price Waterhouse) トウシュ・ロス (Touche Ross) 1987年にはこのうちのピート・マーウィックが欧州のKMGと合併し、KPMGと名称を改めている。これは大手ファーム同士の合併の引き金となった。 1989年6月にアーンスト&ウィニーとアーサー・ヤングが合併しアーンスト&ヤングが成立し、8月にはデロイト・ハスキン&セルズとトウシュ・ロスが合併しデロイト&トウシュが成立、ビッグ8はビッグ6に集約された。さらに1998年7月にはクーパース&ライブランドとプライス・ウォーターハウスが合併してプライスウォーターハウスクーパースとなり、ビッグ6はビッグ5となった。2002年のアーサー・アンダーセン消滅でビッグ4体制となっている。 4大会計事務所の寡占状態になっていることを問題視する意見もあり、イギリスでは2018年の建設会社カリリオン(英語版)の経営破綻をきっかけに競争・市場庁が4大会計事務所の寡占状態を見直すよう求めている。
※この「かつての八大会計事務所」の解説は、「4大会計事務所」の解説の一部です。
「かつての八大会計事務所」を含む「4大会計事務所」の記事については、「4大会計事務所」の概要を参照ください。
- かつての八大会計事務所のページへのリンク