九位とは? わかりやすく解説

きゅう‐い〔キウヰ〕【九位】

読み方:きゅうい

世阿弥による能の芸格の分類。上三位妙花風・寵深花(ちょうしんか)風・閑花風中三位は正花(しょうか)風・広精(こうしょう)風・浅文(せんもん)風、下三位強細(ごうさい)風・強麁(ごうそ)風・麁鉛(そえん)風の九段階がある。


九位

読み方:キュウイ(kyuui)

世阿弥が芸の位を九段階に分けたもの。


九位

読み方:キュウイ(kyuui)

分野 能楽論

年代 室町中期

作者 世阿弥


九位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/02 16:57 UTC 版)

九位(きゅうい、くい)は、世阿弥の芸を9つの段階に分類したもの。また、それを論じた書名。

芸位の「九位」

上三位

  • 妙花風
  • 寵深花(ちょうしんか)風
  • 閑花風

中三位

  • 正花(しょうか)風
  • 広精(こうしょう)風
  • 浅文(せんもん)風

下三位

  • 強細(ごうさい)風
  • 強麁(ごうそ)風
  • 麁鉛(そえん)風

解説

書物の『九位』(『九位次第』とも)は、『花鏡』よりも少し後に書かれた、世阿弥の能芸論書である[1]。この著書の中で世阿弥は、仏教における九品になぞらえ、能の芸の段階(芸位)を9段階に分けて示した[2]。9段階それぞれの境地の説明には、の詩句が引かれている[3]

世阿弥は同時代の能楽者について、増阿弥の能や音曲の芸位を「閑花風」と評し、また犬王(道阿弥)の能を「上三花にて、つゐに中上にだに落ちず」と評したことが『申楽談儀』に見える。

また、能の演目の位としても用いられている。『申楽談儀』で世阿弥は「井筒」を「上花」、「松風村雨」は「寵深花風か」と評している。

脚注

注釈

出典

参考文献

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