妙花風とは? わかりやすく解説

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みょうか‐ふう〔メウクワ‐〕【妙花風】

読み方:みょうかふう

能で、世阿弥九段階に分けたうちの第一位(上三位第一)の芸格。言葉表せない最高至上の芸の極致。→九位(きゅうい)


九位

(妙花風 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/07 02:02 UTC 版)

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九位(きゅうい、くい)は、世阿弥の芸を9つの段階に分類したもの。また、それを論じた書名。

芸位の「九位」

上三位

  • 妙花風
  • 寵深花(ちょうしんか)風
  • 閑花風

中三位

  • 正花(しょうか)風
  • 広精(こうしょう)風
  • 浅文(せんもん)風

下三位

  • 強細(ごうさい)風
  • 強麁(ごうそ)風
  • 麁鉛(そえん)風

解説

書物の『九位』(『九位次第』とも)は、『花鏡』よりも少し後に書かれた、世阿弥の能芸論書である[1]。この著書の中で世阿弥は、仏教における九品になぞらえ、能の芸の段階(芸位)を9段階に分けて示した[2]。9段階それぞれの境地の説明には、の詩句が引かれている[3]

世阿弥は同時代の能楽者について、増阿弥の能や音曲の芸位を「閑花風」と評し、また犬王(道阿弥)の能を「上三花にて、つゐに中上にだに落ちず」と評したことが『申楽談儀』に見える。

また、能の演目の位としても用いられている。『申楽談儀』で世阿弥は「井筒」を「上花」、「松風村雨」は「寵深花風か」と評している。

参考文献

  • 成川武夫『世阿弥 花の哲学』(玉川大学出版部、1980年)

脚注

注釈

  1. ^ 成川(1980)、pp.133-134
  2. ^ 成川(1980)、p.134
  3. ^ 世阿弥の業績/世阿弥のいた環境/禅”. 日本芸術文化振興会. 2017年10月7日閲覧。

外部リンク


「妙花風」の例文・使い方・用例・文例

  • 妙花風という,能の芸位の段階
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