家督相続越後統一とは? わかりやすく解説

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家督相続・越後統一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:48 UTC 版)

上杉謙信」の記事における「家督相続・越後統一」の解説

天文12年1543年8月15日、虎千代元服して景虎名乗った9月景虎は晴景の命を受け、古志郡司として春日山城出立して三条城次いで栃尾城に入る[疑問点ノート]。その目的中郡(なかごおり)の反守護代勢力を討平し上で長尾家領を統治し、さらに下郡(しもごおり)の揚北衆制圧することであった当時越後では守護上杉定実伊達稙宗の子時宗丸(伊達実元)を婿養子迎える件で内乱起こっており、越後の国人衆も養子縁組賛成派反対派二分されていたが、兄の晴景は病弱なこともあって内紛治めることはできなかった。 天文13年1544年)春、晴景を侮って越後豪族謀反起こし15歳景虎若輩軽んじた近辺豪族栃尾城攻め寄せた。しかし、景虎少数城兵二手分け一隊傘松に陣を張る敵本陣の背後急襲させた。混乱する敵軍対し、さらに城内から本隊突撃させることで壊滅させることに成功謀反鎮圧することで初陣飾った栃尾城の戦い)。 天文14年1545年10月守護上杉家老臣黒滝城主黒田秀忠長尾氏に対して謀反起こした秀忠守護代・晴景の居城である春日山城にまで攻め込み景虎の兄・長尾景康らを殺害した後、黒滝城に立て籠もった。景虎は、兄に代わって上杉定実から討伐命じられ総大将として軍の指揮執り秀忠降伏させた(黒滝城の戦い)。 天文15年1546年2月秀忠が再び兵を挙げるに及び再び、景虎擁立して晴景に退陣を迫るようになり、晴景と景虎との関係は険悪なものとなった天文17年1548年)になると、晴景に代わって景虎守護代擁立しようとの動き盛んになる。その中心的役割担ったのは揚北衆鳥坂城主・中条藤資と、北信濃豪族景虎叔父でもある中野城主・高梨政頼であった。さらに栃尾城にあって景虎補佐する本庄実乃景虎の母・虎御前実家である栖吉城主・長尾景信古志長尾家)、与板城主・直江実綱三条城主・山吉行盛らが協調し景虎派を形成した。これに対し坂戸城主・長尾政景上田長尾家)や蒲原郡奥山荘黒川城主・黒川清実らは晴景についた同年12月30日守護上杉定実調停の下、晴景は景虎養子とした上で家督譲って隠退景虎春日山城入り19歳家督相続し守護代となる。 天文19年1550年2月、定実が後継者を遺さずに死去したため、景虎室町幕府第13代将軍足利義輝から越後守護を代行することを命じられ越後国主としての地位認められた。 同年12月一族坂戸城主・長尾政景上田長尾家)が景虎家督相続に不満を持って反乱起こした。不満の原因景虎越後国主となったことで、晴景を推していた政景の立場苦しくなったこと、そして長年に亘り上田長尾家対立関係にあった古志長尾家が、景虎支持してきたために発言力増してきたことであった天文20年1551年1月景虎は政景方の発智長芳(ほっち ながよし)の居城板木城を攻撃し、これに勝利。さらに同年8月坂戸城包囲することで、これを鎮圧した坂戸城の戦い)。降伏した政景は景虎の姉・仙桃院の夫であったこと等から助命され、以降景虎重臣として重きをなす。政景の反乱鎮圧したことで越後国の内乱は一応収まり景虎22歳越後統一成し遂げたのである一方で上田長尾家古志長尾家敵対関係根深く残り、後の御館の乱において、上田長尾家は政景の実子である上杉景勝に、古志長尾家上杉景虎加担したその結果敗れた古志長尾家滅亡する至った

※この「家督相続・越後統一」の解説は、「上杉謙信」の解説の一部です。
「家督相続・越後統一」を含む「上杉謙信」の記事については、「上杉謙信」の概要を参照ください。

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