実験の舞台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 23:27 UTC 版)
地下に作られた、洋館風の施設〈暗鬼館〉(あんきかん)が、実験の舞台となる。12人のモニターは、随所に仕掛けられた監視装置にて、常に行動を記録されている。実験開始時や、ルールについての説明、〈解決〉開始の宣言など、スピーカーから〈クラブ〉の指示が流れる。 暗鬼館は円状になっており、中央には、ラウンジ (Lounge)、レストルーム (Rest Room)、ダイニング (Dining Room) とキッチン (Kitchen) の4部屋がある。ラウンジから出る3つの出入り口は、円周上の17の部屋につながっている。部屋は1から12までナンバリングされた人数分の個室 (Private Room) と、霊安室 (Mortuary)、娯楽室 (Recreation Room)、監獄 (Prison)、守衛整備室 (Guard Maintenance Room)、金庫 (Vault) の5部屋がある。 ラウンジ 円型の部屋。ダイニングに通じる扉と3つの出入り口がある。深い飴色の円卓があり、そこには12体のネイティブアメリカン人形が並んでいる。 ラウンジの天井には外部と繋がる出口があり、終了条件を満たすと梯子が降りてくる。 ダイニング ラウンジの白木の扉から通じている、食堂として使われる部屋。 キッチン コンロやシンクなどは無い。コーヒーや紅茶、酒類などの飲み物が置かれているほか、〈クラブ〉から供給される食料をランチボックスから取り出すことができる。 個室 12ある個室。部屋のドアは引き戸で鍵がかからない。ベッド、クローゼット、洗濯機、洗面室、ジャグジーがある。唯一ジャグジーだけは鍵がかかるようになっているが、室内の温度はサウナ並に高く、長時間中に籠もることはできないようになっている。 扉の開閉は静かで、閉め切ると内側の音が聞こえない完全な防音となっている。 "TOY BOX"と書かれた箱が置いてあり、部屋のナンバーが書かれたカードキーでのみロックを解除できる。その箱の中にあるものが、各人に与えられる武器で、「○殺」との言葉から始まる解説書(メモランダム)が添えられている。実験に関するルールブックも入っている。 霊安室 中には10個の棺桶が並んでいる。隣には12号室がある。 娯楽室 ビリヤードやトランプなどの遊具や、タイプライター風のワープロが置かれている。 守衛整備室 〈ガード〉が停留する部屋。夜になると巡回のために〈ガード〉が解放される。傷病者が発生すると〈ガード〉は傷病者を守衛整備室に運びこみ治療を行う。 監獄 〈解決〉で半数以上の賛成により犯人と認定された人物が、実験の残りの日数を過ごす部屋。 金庫 全員のカードキーをかざすと開けることができる。隣は1号室となっている。死亡または監獄に入ったモニターの所持武器を入れて使用不可能にする。 凶器 TOY BOXの中にあらかじめ用意されている。それぞれ、火掻き棒、手斧、ニトロベンゼン、スリングショット(パチンコ)、マンドリン、紐、ボウガン、自殺用の赤い丸薬、吊り天井の動作スイッチ、氷のナイフ、空気ピストル、爆薬が仕掛けられたゴルフクラブ、である(原作版)。
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