実戦における評価とは? わかりやすく解説

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実戦における評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/25 21:54 UTC 版)

一〇〇式重爆撃機」の記事における「実戦における評価」の解説

実戦運用における問題 本機は、性能的に見て武装強化されたこと以外は九七式重爆とあまり差が無く、またエンジンであるハ41信頼性乏しかったことから、それならば以前から配備されていた九七式重爆の方が信頼性があると言われ実戦部隊での評判はあまり良く無かった。九七式重爆比べ性能大差ないことは、試作審査段階陸軍把握していたが、既に性能的限界にある九七式重爆比べて重武装である事や将来的発展性期待され制式採用された。 しかし、その後行われた改良後も全ての面において飛躍的な性能向上はなく、換装したハ109もまた決し信頼性良くなかったため、九七式重爆比べると目立つ活躍することも無いまま終わった。これは本機性能以外に、多く機体が対ソ連戦を見越して満州中国北部配備されたため実戦参加機会少なかったことも理由であった元来陸軍重爆は対ソ戦専用適応させた機種であったこともあり、またエンジン信頼置けない本機比較長距離侵攻洋上飛行伴いがちな南方戦線では特に使いどころ乏しかった生産数2000機を越えた七式重爆比べると、各型あわせて813機(832機説もあり)と伸びなかった。 重武装による生存性限界 重武装することにより敵戦闘機攻撃撃退するという戦術思想は、爆撃機防御火力有効性過大に評価したことから生まれた(これは「屠龍」等の複座戦闘機後部旋回機銃対す過大評価同根である)。当時爆撃機防御火力は、本機含めて全て人力操作照準であり、高速軽快動き回る単座戦闘機に対して命中率きわめて低かった結局のところ、当時技術では、戦闘機護衛なしで活動できる爆撃機実現不可能で、机上の空論に過ぎなかったと思われる圧倒的な高性能誇り動力銃座をも装備し日本戦闘機寄せ付けないとまで言われB-29戦略爆撃機ですら、護衛戦闘機付けていない時期には少なくない数が撃墜されている。 1943年昭和18年6月20日ポートダーウィン空襲では一式戦闘機「隼」の護衛があったとはいえ出撃した18機中16機が46機のスピットファイア隊の攻撃を耐え切って帰還している。そのため、戦闘機との連携良い状況では、一〇〇式重爆防御火力防弾装備有効性高く評価されることもある。しかし実際帰還した機体多く大破しており修理不能として現地廃棄され一〇〇式重爆ポートダーウィン空襲はこの一回きりしか行われなかった。

※この「実戦における評価」の解説は、「一〇〇式重爆撃機」の解説の一部です。
「実戦における評価」を含む「一〇〇式重爆撃機」の記事については、「一〇〇式重爆撃機」の概要を参照ください。

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