実戦における副露について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 16:47 UTC 版)
日本で一般的なルールの麻雀では、少なくとも1つの役がなければ和了することができない(1翻縛り)。門前の場合は立直すればそれだけで役が成立するが、副露した場合はそういうわけにいかないので、特に素人や初心者の場合、和了に向かうために副露する場合には、役を意識しておく必要がある。例えば、副露しても成立する比較的簡単な役の例で言えば、 三元牌・場風牌・自風牌をポンして和了すれば、それだけで役牌という役が成立する。三元牌・場風牌・自風牌が暗刻で他の部分を副露して和了した場合も同様。 食い断ありのルールで、中張牌のみを副露し、純手牌も中張牌のみで和了すれば、タンヤオ(食い断)という役が成立する。 晒した牌が明刻(ポン)、槓子(カン)のみであり、純手牌も暗刻0~3組+双碰待ちまたは単騎待ちであれば、対々和という役が成立する。 晒した牌と純手牌を合わせたものが、萬子・索子・筒子のどれか一種と字牌のみであれば、混一色(食い下がり2飜)という役が成立する。 などといった例があるが(実際にはこれらより難しい役も多数存在する)、役を意識することなしに下手に老頭牌を含むチーや老頭牌・オタ風牌のポンなどをしてしまうと、これらはタンヤオ(食い断)の可能性を消滅させる鳴きであるため、聴牌しても手役の付けようがなく、海底摸月・河底撈魚・嶺上開花及び搶槓といった状況役でしか和了できないといった事態になりかねない。ちなみにこのような聴牌を形式聴牌というが、形式聴牌であっても流局時に不聴者がいれば、不聴罰符を受け取ることはできる。まともな戦略としても、不聴罰符の支払いを避けるため、あるいは親の連荘を狙って、流局間際に無理矢理副露により形式聴牌を取りにいくことがある。また大明槓に関してはチー・ポンと異なり、嶺上牌で有効牌をツモらない限り手が進まず、デメリット・リスクの大きい行為であり、特に門前状態から大明槓をしてしまうと例外的な場合を除いてほぼデメリットしかない行為となってしまうため、特に注意が必要とされている(詳細は槓を参照)。
※この「実戦における副露について」の解説は、「副露」の解説の一部です。
「実戦における副露について」を含む「副露」の記事については、「副露」の概要を参照ください。
- 実戦における副露についてのページへのリンク