実戦への投入と戦果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 15:12 UTC 版)
「リンゼ (特攻艇)」の記事における「実戦への投入と戦果」の解説
リンゼによる体当たり攻撃の成功率は極めて低かった。連合国軍の艦艇を損傷せしめた例こそあるものの、その中で沈没に至ったものは1隻もない。 最初の実戦投入は1944年6月25日だったが、牽引中の事故により中止された。無線装置と起爆装置はどちらも信頼性が低く、6月29日には作戦前に点検を受けていたリンゼが爆発し、ドイツの掃海艇1隻が沈没する事故も起きている。 リンゼは主に、1944年中頃から1945年春にかけて激化した、スヘルデ河口におけるK戦隊の防御的戦闘(スヘルデの戦い)にて投入された。また、地中海、バラトン湖、ペイプシ湖などでも投入された。1944年9月のブルーノ作戦(ドイツ語版)においては、ドイツ海軍のフロッグマン部隊がリンゼを用いてアントワープ港の閘門の破壊に成功した。アントワープ港は連合国軍の重要な兵站拠点の1つであり、目覚ましい成果であったと言える。
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