奥湯元あじさいホテルの人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 07:44 UTC 版)
「プリズンホテル」の記事における「奥湯元あじさいホテルの人々」の解説
木戸 仲蔵 オーナー。 関東桜会木戸組の初代組長であり、「桜会五人衆」の筆頭。業界では名の通った侠客であり、総会屋の大立者として政財界にも知られている。 絵に描いたような仁義と任侠の男であり、物腰や趣味はヤクザだが、社会の理不尽を憂う気持ちと他人への思いやりに溢れ、銃を持った人間に無防備で説得に向かえる度胸を持つ大人物である。しかし会話・言動の所々に庶民的で小心的な親しみやすい面が垣間見えることが多々ある。 孝之介の実の叔父かつ1人だけの身内であるが、ヤクザということと、兄の暴力から義姉を救うために駆け落ちを手引きしたことにより、彼からは嫌われていた。 花沢 一馬 支配人。 熱血ホテルマンであり、自他共に認める誠実で実直な男。常に客の立場でものを考え、客が心に抱える悩みにまで耳を傾ける。カタギではあるが、他人のために自らを犠牲にできる覚悟があり、仲蔵からは「俺のメガネどおりの男」「おめえは人を幸せにする」と評される。 元々は大手「クラウンホテル」のホテルマン。客のことを第一に考えるあまりホテルの利益主義と反する事件をいくつも起こし、不遇を受け続けていた矢先、仲蔵により奥湯元あじさいホテルに引き抜かれる。 黒田 旭 副支配人(番頭)。 木戸組若頭。巨顔、巨体、筋骨隆々の典型的なヤクザだが、従業員の例に漏れず善人。 ヤクザがホテルを経営することによるズレを代表するような人物で、花沢とは度々コントのような会話を展開する。 孝之介の母と駆け落ちした張本人。責任を感じているが、後ろめたい態度を常に表に出しているわけではなく、孝之介の子供っぽくあしらい易い性格も把握している節がある。 梶 平太郎 板長。 唯一、仲蔵がオーナーになる前からこのホテルに務める人物。 職人気質で、料理の腕は一級品。最初はメニューに服部のフランス料理が加えられることを渋っていたが、やがて彼の実力を認めていき、師弟のような関係を築いていく。 服部 正彦 シェフ。 30歳の若さで「クラウンホテル」の料理長を務め、多くの著作やグルメ番組で有名となった天才。 花沢支配人と共にクラウンホテルから引き抜かれるが、その際に赤痢の集団食中毒をでっち上げられた。 誠実だがミーハーな面もあるようで、『夏』では心霊に『冬』では登山に熱を上げている。 花沢 繁 ボーイ。 一馬の一人息子。暴走族「西荒川連合」のアタマでバリバリのヤンキーだったが、バイクの趣味で通じた黒田によって更生させられる。口癖は「ダッセーよなー」。 ホテルで働くうちに父親の仕事ぶりに尊敬の念を抱くようになり、ホテルマンの仕事にもやりがいを感じ始める。 アニタとゴンザレス 出稼ぎにきた外国人労働者。日本語も達者で、従業員たちの人間性までしっかり理解しており、客を励ます優しさも持つ。 日本人と同じだけの給料を払ってくれる仲蔵に感謝し、侍と称している。 常 バーテン。 ホテル内のカラオケバー「しがらみ」を任されている。かつて広島代理戦争で3人を殺めた業界の有名人であり、別名「鉄砲常」。 黒田 千恵子 女将。 旭の妻で孝之介の実母。孝之介には負い目を感じている。
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