大星海公司(ターシンハイコンス)
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「ヨルムンガンド (漫画)」の記事における「大星海公司(ターシンハイコンス)」の解説
人民解放軍非公然部隊のカバー組織の商社。中国政府の戦略に基づいて資源開発や兵器輸出、それに付随する汚れ仕事を行っている。過去には国連軍ソフィア小隊を襲撃して壊滅させており、バルメが長年探し求めた仇であった。武器売買をめぐってココらと対立。人民解放軍の軍人(名目上退役)で構成されている(しかし装備は西欧式であり、一般構成員は南アフリカ製のベクター R4シリーズと見られるガリルSARで武装している)。なお、近年アフリカでの中華系資本・勢力の増大と、各国の資源争奪戦は急速に拡大しつつある。それに呼応するかのように、米軍はアフリカの気候風土・文化等に対応できる「AFRICOM」軍団の編成を始めている。 陳国明(チェン・グオメン Chan。初出:第3集第15話「African Golden Butterflies」) 声 - 土師孝也 東アジア系男性。香港の貿易商「大星海公司」の専務。人民解放軍少将(なお、「少将」は北京語で「シャオジャン」と読む)。脚が悪く、立つときは常に杖をついている。タジキスタンで軍幹部として頭角を上げ、90年代からアフリカで暗躍するようになるが、2001年に地雷を踏んで現役を引いた後に老け込んだらしく、見かけほどの歳ではないらしい。 冷静な判断力の持ち主で、普段は温厚な紳士を装っているが、本来の性格は現役時代と同様非常に戦闘的。 ココの懐柔もしくは暗殺を試み、同時に別行動中のココの私兵を警備部隊に襲撃させるが、いずれも失敗する。 キャスパーは事前に陳らの危険さを察していたらしく、南アフリカに向かう船上でココに直接警告していた。 現役時代は銃剣付きCz52を2丁同時に使用し、驚異的な走力と身軽さを活かして戦い、敵兵士の一隊を単身で一掃してしまうほどの凄腕の兵士だった。しかし、上述の一件で走れなくなって以降、現在のバルメをしても「まだ届かない」と言わしめさせるかつての戦闘力は見る影もない。カレンの師であり、かつてバルメの小隊を壊滅させた張本人。 アフリカ公司工場にて、復讐に乗り込んだバルメと刃を交わし死亡。その因縁に決着がついた。 カレン・ロウ中尉(Karen Low。初出:第3集第15話「African Golden Butterflies」) 声 - 加藤沙織 東アジア系女性。切れ長の目にストレートの黒髪という北東アジア人らしい顔立ちをしている。原作では目が碧眼で、混血かとドクター・マイアミに尋ねられているが、アニメ版では青色の目に変更されている。人民解放軍中尉。普段は秘書風の恰好で陳に寄り添っているが、その正体は非公然任務に従事する士官であり、陳の副官。 体術に優れ、肘や膝の打撃力を生かした徒手空拳でスケアクロウが雇った大男の精鋭PMC兵を一方的にノックアウトしてしまう。反面感情的になりやすく、失態を繰り返して仲間を危険にさらす部下に激昂して射殺するなど、指揮官としての能力は多少難がある模様でバルメからは、「お前のような奴が指揮官をするから」とかつての自分を重ね合わせて彼女を評した。 警備部隊の指揮官でもあり、陳と同じく銃剣付き2丁拳銃による戦闘スタイルをとる(使用する拳銃はSIG GSR)。警備部隊を率いて山中で行動中のココの分隊に待ち伏せを仕掛けるが、指揮官としての能力や兵の練度差は補い難く、逆に壊滅させられる。後にこの事態を重く見た中国政府の意向により、失職。 陳に対しては、現役時代の戦闘と力の権化のような行動に惚れ込んでいる。中央政府の意に沿いカレンを切り捨てたことに失望しつつも、敬愛し続けていた。 陳を暗殺して逃走したバルメとヨナを追って交戦し、バルメ、カレン両者が重傷を負う。ココが手配した病院に入院するが、深夜に病院を抜け出しそのまま失踪する。その後、路頭に迷っていたところを偶然ドクター・マイアミと再会して気に入られ、彼女の3人目の秘書(実質的には護衛)となる。 李少尉(Lee。初出:第6集32話「滅びの丘 Phase3」) 声 - 保村真 東アジア系男性。人民解放軍少尉。カレンと共に陳のボディーガードをしていた若年士官。カレン失脚後は中尉に昇進し、部隊の指揮を引き継いだ。部下に対して威圧的であり、階級が上だったカレンに対しても慇懃無礼な態度を取る。 公司工場を襲撃したバルメを狙撃しようとするが、ヨナの不意打ちを受けて死亡。 狙撃が得意でありSVUを愛用していたが、死亡後はヨナに奪われ使用された。
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