増える人口問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 15:47 UTC 版)
※「#人口・世帯数」も参照。 現在の様な大規模な人口密集地域に至った経緯としては、昭和40年代末期からのマイホームブームに乗る形で、矢部地区、西尾地区、日畑地区の三地区にわたり跨っている小高い丘陵地が大規模に開発・造成され、『庄パークヒルズ』という団地名で売り出され、当時の「国土地理院の空中写真」からはおおよそ1974年より、入居が始まっていることが伺える。この分譲地には、わずか十年ほどの間におおよそ一千戸近くに及ぶ建売住宅が完成し、最初の人口増加の原因となった。この三地区に跨ったニュータウンの新しい地区名称は、矢部地区、西尾地区、日畑地区の元々被っていた区画だけ総括して、後に10番目の地区名となる庄新町として現在に至っている。また、この造成の過程で、後に高名となる楯築遺跡(たてつきいせき)が発掘され現在も原状保存されている。 この影響で、学童数も庄パークヒルズが分譲される直前までは、小〜中学校までの一学年毎の教室が2教室(極稀な年度でも3教室)体制を維持していたが、約10年間でピーク時には6教室へと3倍近くに増え、これをきっかけに地元の庄幼稚園・庄小学校・庄中学校が増築され、倉敷市立庄保育園も新設された。特に小学校では急増する児童数に追いつけず、正確な年月日は不明ながらも少なくとも1975年(昭和50年)3月以降に、元々のグラウンドで一時的にプレハブの校舎 を建てて対応し、これにより現在の中央部と南側の校舎が新たに生まれた。また、新校舎2棟増築の用地確保のために、潰してしまうグラウンドの新たな建設用地として、小学校・中学校どちらも学校敷地南側にあった農地を買収し、一斉に代替グラウンドを建設した。さらに、それまで長年使用して来た中学校のプールでの共用をやめて、新たに専用プールを代替グラウンドの、南東角地に新設した。 その後長らく安定していた児童数は、2000年代に入ってからは少子化の影響で、次第に空き教室も目立って来ていた。しかし、近年では庄地区の中心的区域でもあり、また最新の人口および建屋戸数(#人口・世帯数の項を参照)でも二位の庄新町地区の二倍以上と、飛び抜けている上東地区で、大きな住宅環境の変化が起きている。これは、地形的にみても山裾どころか、緩やかな坂道すらない平地で構成されている上東地区が、元々の市街化区域ながらも、広大な田地が長年に渡って維持され続けて来た一部の区域内では、農業保護の観点から2020年以降頃に調整区域に移行した場合に、田地を宅地に転用する事が難しくなるなどの、期限が迫っている現状となっている。この為に、2019年頃から急激に大規模な単身者向けの二階建て低層コーポなどの集合賃貸物件のほか、数棟~十数棟単位程度の建売住宅地も乱立し始めて、学童数も回復傾向にある。その結果、これらの偏った人口増加の弊害として数ヶ月に一箇所の割合で新築の建物が出現する現状下では、各種の既存ナビ情報の個別番地更新が追いつかず、未登録エラーが多発している。また、2019年末からのコロナ禍における巣篭もり需要の急増も重なり、時節柄で時間帯指定の多い宅配便各社では、配達業務に苦心しているという、新たな弊害も生まれている。さらに、日の暮れる時間が早まる時期では、道を尋ねるにも日没後の人出が極端に少なくなり、また地理的な位置感覚や建物の外観なども把握しにくくなるために、その弊害は各社の「夜間配達時間帯指定」において、特に深刻さを増してきている。
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