国の登録有形文化財 「ラーハウザー記念東北学院礼拝堂」とは? わかりやすく解説

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国の登録有形文化財 「ラーハウザー記念東北学院礼拝堂」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 15:46 UTC 版)

東北学院大学」の記事における「国の登録有形文化財 「ラーハウザー記念東北学院礼拝堂」」の解説

もう1つ本館右手にあり、作家伊藤整が「日本の大学チャペルで最も美しい。」と絶賛した[要出典]「ラーハウザー記念東北学院礼拝堂」である。 名称にある「ラーハウザー」とは、第2代院長であるD・B・シュネーダーが米国にて募金活動行った際、それに賛同し献金寄せた、エラー・ラーハウザー嬢に由来する1932年昭和7年)3月完成した礼拝堂は、地下1階地上2階建ての南北長い鉄筋コンクリート造建築で、十字形の礼拝堂の南に玄関ホール、北に教壇構え両脇ホール2階聴衆席としている。扁平尖頭アーチ縦長窓や笠付柱形が垂直性を強調するネオ・ゴシック様式・カレッジ・ゴシック様式外観で、外形凝灰岩秋保石使った石張りにすることで、冬は暖かく夏は涼しい。外部装飾少なく重厚さ感じさせる。壁が厚く入り口や窓の上半円形アーチ状な特徴がある。また教会堂礼拝堂)ではステンドグラス採用され明かり窓の数も多く内部明るさ増している。城塞建築様式に近い、これらのノルマン様式特徴併せもつ本館とともに大学構成している。 1932年昭和7年)に建てられた当礼拝堂は、約900名を収容でき、正面からイエス・キリスト昇天場面極彩色描いたステンドグラス見える。高さ約4.4メートル、幅約3.5メートル。これは「ヴィクトリア朝ステンドグラス復興指導的工房英国のヒートン・バトラー&バインHeaton, Butler and Bayne(英語版)(以下HBB)工房制作されたもので、同社制作のものは当時国内にはほか2ヵ所に設置されていたという。しかしその内1つyokohama christchurch/横浜クライスト・チャーチ横浜山手聖公会J・H・モーガン設計」の作品1945年昭和20年)に焼失。もう1つ神戸邸宅設置されたもので現存せず、今はこの作品しか遺されていない東北学院大学世界に誇るステンドグラスである。キリスト天使たちの衣は同じ黄色でも異なる色で表現D・B・シュネーダーが横浜アメリカ人建築家モルガン、HBB工房注文出したの手紙では「天使の数を減らしキリスト目立たせるように」と指示している。さらに、中央キリスト教聖地エルサレム強調して描くことで、「仙台エルサレム聖地)に」と思料したのであるステンドグラスの横には、かつて活躍し、形のみを残した米国モーラー社(en:M. P.Moller)製のパイプオルガンが、北関東以北で最も古いパイプオルガンとして現存している。現在は、ドイツハンブルク)のルドルフ・フォン・ベッケラート社(de:Rudolf von Beckerath Orgelbau)による、ネオ・バロックスタイルのパイプオルガン使用されている。この建物もまた2014年平成26年)に国の登録有形文化財に登録された。なお、礼拝堂地下室には、「東北学院史資料センター」 がある。

※この「国の登録有形文化財 「ラーハウザー記念東北学院礼拝堂」」の解説は、「東北学院大学」の解説の一部です。
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