国の登録有形文化財「東北学院大学本館」「正門」
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「東北学院大学」の記事における「国の登録有形文化財「東北学院大学本館」「正門」」の解説
キャンパス内には多数の建物が所狭しと建っているが、中でもアメリカ人建築家のJ・H・モーガンが設計したカレッジ・ゴシック様式の2つの建物が目を引く。1つは土樋キャンパスのシンボルであり、重厚な正門を入って正面に位置する「東北学院大学本館」である。 1925年(大正14年)に旧・専門部校舎として建てられ、現在は法人本部が使用している。2014年(平成26年)に国の登録有形文化財に登録された。1923年(大正12年)の関東大震災後に建設が計画されたことから、耐震性も念頭に置いた構造となっており、鋼鉄の窓枠やリノリュームの床はアメリカからの輸入、外壁には秋保の自然石が用いられている。 外形を凝灰岩の秋保石を使った石張りにすることで、冬は暖かく夏は涼しい。外部の装飾は少なく、重厚さを感じさせる。壁が厚く、柱が太い円柱であり、入り口が半円形のアーチ状な特徴がある。城塞の建築様式に近く、ゴシック様式に併せてノルマン様式の特徴を併せもち、学校建築としては東洋一と称せられた[誰によって?]。 23万円という当時における巨額の工費[要検証 – ノート]は、国内外の多くの篤志家からの献金によって賄われた。1978年(昭和53年)の宮城県沖地震で外装の石材が一部剥離したが、その後補修され、東日本大震災でもその堅牢さが証明された。また、2021年7月16日、文部科学省文化審議会は土樋キャンパスの正門を現存するJ・H・モーガン作品として国の登録有形文化財に答申した。今後、答申を踏まえ、官報告示を経て、登録手続が行われる。尚、横浜外国人墓地正門1920年(大正19年)も、J・H・モーガンが設計している。
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