各国のフレンチトースト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 15:00 UTC 版)
「フレンチトースト」の記事における「各国のフレンチトースト」の解説
日本 日本では、食パンを用い、鶏卵と牛乳に砂糖を加えた液を染み込ませて、フライパンで焼くのが一般的であるが、店によってバリエーションも広い。パン屋で焼いたものを売る場合や、パン工場で焼いたものをコンビニエンスストアなどで販売する場合もあるが、これらの場合は日持ちを考えて、中まで液を染み込ませず、表面に薄く付けただけのものが多いため、飲食店で出すものとは食感などに違いがある。 香港 「西多士」(広東語: サイトーシー、多士はトーストの音訳)と呼ばれ、茶餐廳という喫茶軽食店の定番メニューである。溶き卵を付けて、少しの油で揚げ焼きする。バターを載せて供する。そのままでは甘くないのでシロップか蜂蜜をかけて食べる。薄切りの食パン2枚の間にピーナッツバターを塗り、外側だけ溶き卵を付けて焼いたものを出す店もある。 台湾 「法國土司」(中国語: ファーグオトゥースー 拼音: Fǎguó tǔsī。土司はトーストの音訳)などの名で朝食に出す店が多い。台湾では鉄板で焼く料理も少なくない。その一つとして、食パンの表面に溶き卵だけを付けて、鉄板で焼いて供するなど、総じて甘くないものが多い。塩味のものでは、具として、2枚の間にツナを挟んだ「鮪魚法國土司」(ウェイユーファーグオトゥースー)や、スイートコーンを挟んだ「玉米法國土司」(ユーミーファーグオトゥースー)などもある。 イタリア 薄切りにしたモッツァレラチーズをパンの間に挟んでから、表面に溶き卵をつけて焼いたモッツァレッラ・イン・カロッツァ(英語版)(「馬車に乗ったモッツァレッラ」)という塩味の料理がある。 スペイン 牛乳に砂糖を加えた液を染み込ませたパンに溶き卵をからめてオリーブオイルで揚げ、シナモンシュガーをまぶしたトリハスという菓子がある。イベロアメリカの一部の国ではトレハスと呼ばれるが、若干違いがある。 ドイツ ドイツのアルメ・リッター(「貧乏騎士」)の調理法は、卵黄と卵白を分け、卵黄、牛乳、砂糖を混ぜたカスタード液にパンを浸す。軽く泡立てた卵白をまぶし、パン粉をつけてバターで焼き、砂糖とシナモンをまぶす。 イギリス イギリスでは17世紀後半以来プア・ナイツ、もしくはプア・ナイツ・オブ・ウインザーと呼ばれているが、通俗的にはエギー・ブレッド(eggy bread)、ブージー・トースト(boozy toast)、ジプシー・トースト(gypsy toast)とも呼ばれる。現代の一般的なレシピは、牛乳のほかワインなどのアルコール類に浸した後、卵黄にくぐらせて焼き、ジャムかシナモンシュガーを付けて食べるというもの。卵液を作らないため、一般的なフレンチトーストよりもクリスピーな食感となる。 アメリカ合衆国 ハッラーを使用したハッラーフレンチトーストの人気が高い。 インド ベンガル地方の「フレンチトースト」は刻みタマネギと青唐辛子を混ぜた卵液をパンにからめてマスタード油で焼いた塩味の軽食である。
※この「各国のフレンチトースト」の解説は、「フレンチトースト」の解説の一部です。
「各国のフレンチトースト」を含む「フレンチトースト」の記事については、「フレンチトースト」の概要を参照ください。
- 各国のフレンチトーストのページへのリンク