利水と発電とは? わかりやすく解説

利水と発電

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 00:53 UTC 版)

那珂川」の記事における「利水と発電」の解説

1885年明治18年)に完成した那須疏水その後更に水路網が拡張され那須疏水よりも古く小規模な用水路であり蛇尾川水源とする蟇沼(ひきぬま)用水木の俣川水源とする木ノ俣用水導水され更なる施設整備実施された。だが水路老朽化施設合理化求められるようになり、1967年昭和42年)より農林省(現・農林水産省)によって『国営那須野ヶ原開拓建設事業』が着手され1994年平成6年)まで27年歳月掛けて整備が行われた。この事業により那須疏水水源充実させるために那珂川本川深山ダム板室ダム建設され1973年昭和48年)に完成西岩崎頭首工整備され水供給強化された。那須疏水蟇沼用水木ノ俣用水の3用水改修統合され、より合理的な用水整備実施された。 一方茨城県においては小場江用水路整備によって那珂川左岸部の台地灌漑用水供給整備され水戸市南部台地についても渡里用水路建設されかんがいが可能となった。だが残る那珂川右岸部(水戸市北西部東茨城郡北部西茨城郡東部)については小河川しかない状況慢性的な水不足続いていた。藤井川ダム等による既得農地への用水補給実施されたが十分ではなく農林水産省関東農政局茨城県との共同事業として1987年昭和62年)より『国営那珂川沿岸土地改良事業』による那珂川右岸地域への農業用水供給図り、この水源として現在御前山ダム建設行っている。だが事業進捗ダム岩盤予想上の脆弱ぜいじゃく)さから、当初予測2008年平成20年完成予定大幅に遅延している。 水道事業に関して水戸市の上水道那珂川依存しているが、渇水時には海水上昇し塩害起こす可能性もあり、不安定であったこのため治水ダムであった藤井川ダム1977年昭和52年)に多目的ダム化して上水道供給図ったが、1985年昭和60年)には楮川ダム建設し貯水池設け安定した水供給行った栃木県内では東北新幹線開通による流域人口増加対応するべく、深山ダム東荒川ダム寺山ダムによる上水道水源整備図られた。 水力発電に関しては、那珂川最上流部において電源開発が沼原発電所の建設1967年より計画した。これは同時期に建設されていた深山ダム下池に、沼原ダム上池として純揚水発電行い67kW電力発生しようというものであった。沼原発電所は1973年完成した今度東京電力による揚水発電計画蛇尾川1980年昭和55年)より着手され認可出力90kW塩原発電所完成した塩原発電所下池形成する蛇尾川ダム那珂川水系で最も堤高高く上池八汐ダムアスファルトフェイシングフィルダムとして世界一堤高を誇るダムとなった一方茨城県においては河川勾配緩く水量少ない事から水力発電には不適であり水力発電所建設されていない

※この「利水と発電」の解説は、「那珂川」の解説の一部です。
「利水と発電」を含む「那珂川」の記事については、「那珂川」の概要を参照ください。

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