冷戦終結の後
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1993年6月、中国国家航天局と中国航天工業公司が設立される。 1995年1月26日に西昌衛星発射センターより打ち上げられた長征2E型は打ち上げ直後に爆発。少なくとも20人の村民が死亡している。1996年2月15日西昌衛星発射センター長征3号Bの初打ち上げ中に、ロケットが突然進路から大きく外れ、打ち上げから22秒後に衝突した。発射台から1,000 m 離れた協調大楼のとなりに突っ込み、公式発表によれば80の民家が破壊され、少なくとも技術者6人が死亡した。この事件以降中国の長征ロケットは長く成功し続けていたが、2011年8月18日に実践11号04星をのせた長征2号Cの打上げに失敗する。中国が打ち上げた全ての長征ロケットの記録については長征ロケットの一覧を参照。 1999年10月14日にはブラジル国立宇宙研究所と共同開発の資源探査衛星(中国・ブラジル地球資源衛星)の1番機、資源1号01星が打ち上げられた。ブラジルとの協力関係は現在も続き、2003年と2007年にも資源1号の2番機、3番機が打ち上げられている。 1999年11月20日、中華人民共和国建国50周年記念に中国は神舟1号を打ち上げ、その21時間後に回収された。 2003年10月15日、宇宙飛行士楊利偉を乗せた神舟5号を打ち上げ世界で3番目に自力で有人宇宙飛行に成功した国となった。2008年9月25日に打ち上げられた神舟7号では宇宙遊泳が行われた。 2007年1月11日、自国の老朽化した気象衛星風雲1号C型を衛星攻撃兵器で破壊し、大量のスペースデブリを発生させたとして、各国から懸念の意を伝えられた。 2007年10月24日には嫦娥計画のもと初の月探査機嫦娥1号が打ち上げられ、月軌道に到達した5番目の国となった。 2011年9月29日には宇宙ステーションの雛形である天宮1号が打ち上げられる。中国は2020年までに天宮宇宙ステーションの完成を目指している。 2013年12月14日には、月探査機嫦娥3号で月面軟着陸に成功した3番目の国となった。 2014年10月24日には、「嫦娥5号」の試験機「嫦娥5号T1」が打ち上げ成功。月の裏側を経由して地球に帰還する自由帰還軌道(英語版)に入る。 2014年11月1日には、 「嫦娥5号T1」が大気圏再突入を実施、内モンゴルへの着陸に成功。 2016年10月17日には、「神舟11号」が打上げ。乗組員は景海鵬と陳冬の2人。10月19日、天宮2号との自動ドッキングに成功した。11月18日午後、中国内モンゴル自治区内に無事帰還した。 2018年12月には、月の裏側を撮影することを目的に、「嫦娥4号」が打ち上げられ、2019年1月3日に軟着陸。 2020年11月には、「嫦娥5号」が打ち上げられ、12月6日 中国初の、月軌道上でのドッキングに成功、12月17日に帰還機は地球に着陸し、合計1731gのサンプルが確認され、中国初のサンプルリターンに成功した。 2020年7月23日には、火星探査機「天問1号」が 海南省の文昌衛星発射場から長征5号により打ち上げられ、2021年2月10日に火星周回軌道に乗った。2021年5月14日、着陸船(ランダー)がユートピア平原の南部にある着陸予定地点に無事着陸した。ランダーと探査車「祝融」を積んだ大気圏突入カプセルが大気圏突入後、パラシュートを開き減速、逆噴射を経て、ランダーは予定地点にソフトランディングした。 現在、中国は国際連合宇宙空間平和利用委員会の一員であり、国連の宇宙関連の条約・協定に全て署名している。
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