共産主義青年団
別名:共青団
政治の世界で活躍するエリートを養成する中国の組織。中国共産党内部の派閥を決定する一つの要因でもある。共青団出身の主な政治家として、胡錦濤や李克強などがいる。
中国共産党党員の派閥は大きく分けて、共青団出身者と太子党出身者に分けられる。太子党は中国共産党の幹部の子弟などが該当する。
共青団には主に14歳から25歳までの青年が所属し、将来の共産党員予備軍として共産主義などについて学ぶ。中国では、共青団を経て中国共産党に入党することが、エリートコースの一つとされている。元来、共青団は中国共産党発足に併せて、党の基盤を固めるために組織された。
中国共産党内部では共青団と太子党の間に対立関係があるとされ、国家主席の交代などによって起こる人事移動は、所属派閥が関係するとされている。
きょうさんしゅぎ‐せいねんだん【共産主義青年団】
中国共産主義青年団
(共産主義青年団 から転送)
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中国共産主義青年団(ちゅうごくきょうさんしゅぎせいねんだん)とは、中国共産党による指導のもと、14歳から28歳の若手エリート団員を擁する青年組織。略称は共青団(きょうせいだん)。
- ^ 范小方・包東波・李娟麗『国民党理論家戴季陶』河南人民出版社 1992年5月 132頁
- ^ 角南篤「中国レポートー中国共産党の人材育成と党学校の役割」『中国科学技術月報』12月号(第3号)、科学技術振興機構、2006年 。
- ^ “中国共産党規約(第十章) 党と共産主義青年団との関係”. 2012年6月2日閲覧。
- ^ “共青団トップ選出=9カ月ぶり空席解消-中国”. AFP (2018年6月29日). 2018年7月28日閲覧。
- ^ “「下放」の再来か…中国、地方部に若者数百万人の派遣検討”. AFPBB (2019年4月13日). 2019年4月21日閲覧。
- ^ “力そがれる共青団”. NHKNEWSWEB特集ページ「徹底解剖!中国共産党大会」 (2017年10月13日). 2018年1月2日閲覧。
- ^ a b 「非主流派重鎮を追放 人事も習氏一強―「共青団」影薄く・中国共産党大会」時事ドットコム/2022年10月23日
- ^ a b 「「エリート」胡春華氏まさかの降格 トップ24人事も習氏集権鮮明に」朝日新聞デジタル/2022年10月23日
- ^ “中国の習近平主席、党内ライバル派閥「抑え込み」で権力確立狙う”. (2016年10月8日) 2019年9月9日閲覧。
- ^ 「中国共産党大会の代表名簿に最高人民法院長の名前」日本経済新聞/2017年9月11日
- 1 中国共産主義青年団とは
- 2 中国共産主義青年団の概要
- 3 有名な共青団出身者
共産主義青年団
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1982年10月、甘粛省共青団書記に就任し、そのわずか2ヵ月後の12月31日に共青団第11期1中総会で中央書記処書記に昇進した。共青団第一書記・王兆国の助手として、胡錦濤は共青団の仕事を補佐した。王兆国は鄧小平からの信頼を得ていた。胡が王兆国と一緒に仕事した期間は1年半であった。2人とも1982年12月末に書記となったが、王兆国は1984年5月に中央弁公庁(官房庁)主任に任命された。当時の2人について、「王兆国は生まれながらのナンバー1、胡錦濤は生まれながらのナンバー2」とささやかれたという。胡は、自分の地位について不満を漏らすことはなく、黙々と、慎重に、仕事をこなしていた。王兆国は共産主義青年団中央書記処第一書記になる前は、工場の中間管理職(副部長)であり、その頃の胡錦濤は建設委員会副主任(副局長)であったため、2階級上の立場にあった。鄧小平からの推薦を受けた王兆国は、一般の管理職から中央省庁入りという転身を果たしたことで有頂天になっていた。王兆国との関係において、胡は以下の3つの原則を守った。 重要な政策決定は王兆国に任せ、自分は決定事項の遂行に従事する 華やかな表舞台は王兆国に任せ、自分は裏方に徹する 王兆国を青年団の顔として立て、自分はあくまでも補助役としての立場を逸脱しない 青年団の幹部によると、王兆国は部下にいつも高圧的な態度で接し、ミスを犯した者には烈火のごとく怒り散らし、青年団中央の職員で彼に叱られた事が無い者はほとんどいなかったという。一方胡錦濤は物腰が低く丁寧で、部下や同僚たちの評判がすこぶる良かったという。 1984年には共青団中央書記処第一書記に昇進し、共青団の事実上のリーダーとなる。共青団中央書記時代の胡は、党総書記である胡耀邦の地方訪問をエスコートしている。
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