共産主義運動の多様化とは? わかりやすく解説

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共産主義運動の多様化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:35 UTC 版)

共産主義」の記事における「共産主義運動の多様化」の解説

スターリン死んだ3年後1956年ソ連共産党第一書記ニキータ・フルシチョフスターリン批判行ってスターリン権威失墜させ、世界中共産党大きな衝撃与えたソ連スターリン体制改革動きだし、各国の共産党追随した一方中華人民共和国アルバニアスターリン死後ソ連変質を、「修正主義」「社会帝国主義」と見なし激しく攻撃し、自らを反修正主義英語版)として正当性主張した一方ソ連毛沢東人民弾圧非難して両国厳しく対立することになった中ソ対立)。ソ連指導から離れた中国共産党毛沢東指導下で毛沢東思想形成していくことになる。中ソ対立世界中コミンテルン直系共産党分断もたらし新左翼の間にも信奉者生んだ国家政権握った例では、アルバニア労働党クメール・ルージュ中華人民共和国についた日本では日本共産党(左派)や一部の日本の新左翼など)。 毛沢東指導下の中国共産党は、事実上国際的な共産主義潮流分断を再びもたらした毛沢東死後の中国では鄧小平実践する鄧小平理論の下で社会主義市場経済導入されたが、中華人民共和国資本主義導入して修正主義的な毛沢東主義顧みられなくなった1980年代以降も、ペルーインドネパールなどで毛沢東主義掲げ共産党によって武装闘争繰り広げられた。 また同年ハンガリー動乱においてソ連率いワルシャワ条約機構軍が民衆蜂起弾圧したことは、各国ソ連対す失望を産むことになった欧米日本では新左翼ニューレフト)と呼ばれる潮流発生しトロツキズム影響力拡大した1959年キューバ革命成功すると、ラテンアメリカアフリカ中東におけるソ連派西側派の抗争高まった。これらは「代理戦争」とも呼ばれるベトナム戦争コンゴ動乱アンゴラ内戦オガデン戦争などきわめて長期間に及ぶ大規模な紛争発生したラテンアメリカでは、マリアテギやチェ・ゲバラ毛沢東思想等の多様な影響受けた左派ゲリラ形成した1968年にはチェコスロバキア改革の動きプラハの春」が始まったが、再びワルシャワ条約機構軍によって鎮圧された。この事件はさらにソ連への失望を産むことになり、西欧共産党ソ連型社会主義とは一線を画した、いわゆるユーロコミュニズム」と呼ばれる市場経済や、個人の自由民主主義前提とした共産主義目指して行く。その中心イタリア共産党であったが、日本共産党も「自由と民主主義の宣言」によって、市民的自由や政権交代を含む多党制擁護明確にし、日本型社会主義ビジョン提起するユーロコミュニズム基本的に同様の傾向をもつが、非同盟平和主義正面押し出した点が異なる)。 1977年頃、アルバニアエンヴェル・ホッジャアメリカ接近した中国とも訣別し、アルバニア派と呼ばれる独自のスターリン主義派(ホッジャ主義)を形成した。この潮流は、自分自身スターリン遺産厳格な防衛者と定め、他の全ての共産主義集団修正主義激しく批判したエンヴェル・ホッジャアメリカ合衆国ソビエト連邦中華人民共和国批判し1968年ワルシャワ条約機構チェコスロバキア軍事侵攻したプラハの春非難したホッジャ1978年中国との決裂後、アルバニア世界で唯一のマルクス・レーニン主義国家となると宣言した同様にソ連距離を置く独自路線行っていたユーゴスラビアチトー主義や、ルーマニアニコラエ・チャウシェスク北朝鮮金日成批判したアルバニア孤立深めることになる。一方でこのアルバニアイデオロギーは、 コロンビア人民解放軍ブラジル共産党など主にラテンアメリカ毛沢東主義大きなシェア獲得し国際的な賛同者産んだ。この傾向は後にホッジャ主義呼ばれたアルバニア共産主義者政権倒れた後、親アルバニア政党国際会議のマルキストレーニスト諸派諸組織国際会議英語版)に参加した

※この「共産主義運動の多様化」の解説は、「共産主義」の解説の一部です。
「共産主義運動の多様化」を含む「共産主義」の記事については、「共産主義」の概要を参照ください。

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