優等列車運行の創始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 14:26 UTC 版)
「わかしお (列車)」の記事における「優等列車運行の創始」の解説
1952年(昭和27年) - 1954年(昭和29年):夏季臨時快速「黒潮」を新宿駅 - 安房鴨川駅間で休日のみ運転開始。1953年(昭和28年)に房総東・西線が「気動車モデル線区」に指定され、1953年度中までに千葉鉄道管理局管内に66両が配置されたことから、1954年夏には気動車で毎日運転された。 1955年(昭和30年)11月15日:気動車を使った同線区初の定期快速列車を設定。平日は千葉発、休日は新宿発で、朝に新宿駅 - 千葉駅 - 木更津駅 - 館山駅 - 安房鴨川駅 - 大網駅 - 千葉駅と運転し、午後に千葉駅から逆経路でまわる循環列車とした。 1958年(昭和33年):夏季臨時列車として1955年4月17日より運転していた臨時快速「房総の休日号」(新宿駅 - 外川駅間)に安房鴨川行きを併結。千葉駅で分割併合する。 1958年(昭和33年)11月10日:準急「犬吠」に、房総東線(現在の外房線)経由安房鴨川行き、房総西線(現在の内房線)経由館山行きの車両を併結し、多層建て列車になる。同時に列車名を「房総」に変更。しかし、誤乗を防ぐ観点から銚子行きの車両には「房総(犬吠)」、安房鴨川行きの車両には「房総(外房)」、館山行きの車両には「房総(内房)」と、列車名の後に各列車の系統を表す括弧書きが行われた。 1959年(昭和34年)7月1日:「房総」を「京葉」に改称(カッコづけは継続)。総武本線・房総東線・房総西線の臨時準急列車を2往復増発し、新たに「房総」とし、新宿駅 - 銚子駅・(房総東線・房総西線経由)新宿駅・(房総西線・房総東線経由)新宿駅間準急列車(3層建て列車かつ循環列車)で運転。系統別のカッコ書きも踏襲する。その運行系統は、2往復とも新宿駅を9両編成で発車し、千葉駅で3方向へ向かう列車に分割し、房総東線 - 房総西線経由の「房総(外房)」・房総東線 - 房総西線経由「房総(内房)」それぞれが房総半島を一周(途中ですれ違う)した後、千葉駅で再び銚子駅から来た上りの「房総(犬吠)」ともに3列車を併結して新宿駅へ戻るものであった。 1960年(昭和35年)4月25日:「房総」を定期列車化。夏季臨時列車として準急「千鳥」を新宿発安房鴨川行き(下り1本)で運転。 1960年(昭和35年)11月21日:「京葉」を1往復増発するが、増発分はカッコづけをせずに3方面いずれも下りが「京葉1号」、上りが「京葉2号」とされた。 1961年(昭和36年)この年より「房総夏ダイヤ」開始。臨時準急「清澄」を増発(1往復)。翌年2往復となる。 10月1日:「京葉」のカッコづけ愛称を廃止し、上下ともに発車順に「京葉1号」「京葉2号」とする。 1962年(昭和37年)10月1日:準急は房総東・西線系統と総武本線系統の新宿駅・両国駅 - 千葉駅間での併結運転を中止。「房総」・「京葉」の愛称を、房総東線系統列車は「外房」(がいぼう)、房総西線系統列車は「内房」(ないぼう)と改める。「外房」は4往復運転に。「房総」の流れを引き継ぐ循環列車系統に関しては、両線の境となる安房鴨川駅で「外房」と「内房」の愛称を切り替えていた。 1963年(昭和38年)4月28日:房総夏ダイヤの臨時準急の名称を房総西線は「黒潮」に統合する(下り4本、上り3本運転)。うち1往復には定期列車に先立ちキロ28形を連結。 10月1日:両国駅 - 安房鴨川駅間にキハ58系を使用して全車座席指定席の準急列車を新設。自由席のみの編成であった「外房」と区別をする必要があったため「くろしお」と名付けられる。キロ28形を「くろしお」と「外房」1往復に連結。両国駅 - 千葉駅間では、同じ内容で房総西線に新設された両国駅 - 館山駅間運転の「さざなみ」と併結運転した。 「くろしお」の愛称自体は、漢字書きの「黒潮」として1952年(昭和27年)夏の海水浴シーズンから臨時準急列車として登場していたが、この時定期列車に昇格した。しかし既に紀勢本線や土讃本線に「くろしお」・「黒潮」という優等列車が登場しており、3地区で同じ名称が同時使用されるという事態になった。 1964年(昭和39年):房総夏ダイヤの臨時準急の名称を再改称し「清澄」とする(3往復運転)。 1965年(昭和40年)10月1日:「くろしお」に自由席を連結し、「外房」に統合。この時「外房」の読みを「そとぼう」に改める。 1966年(昭和41年)3月5日:運行距離が100kmを越す準急列車をすべて急行列車に格上げすることになり、「外房」は急行列車となる。 1967年(昭和42年)房総夏ダイヤの臨時急行の名称を「そとうみ」に改称(下り5本、上り4本運転)。 10月1日:「外房」のうち循環運転を行うものを「そとうみ」と改称(5本運転)。 1968年(昭和43年)7月1日:「そとうみ」「外房」を「そと房」に統合。この年の房総夏ダイヤから臨時急行も「そと房」(50番台)に統合された。この年に海水浴輸送がピーク(約1200万人)を迎えた。 1969年(昭和44年)7月11日:房総西線 木更津駅 - 千倉駅間の電化により、「うち房」が電車化。「そと房」との両国駅 - 千葉駅間での併結運転と循環運転は廃止。
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