作家に専念とは? わかりやすく解説

作家に専念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 06:46 UTC 版)

福島次郎」の記事における「作家に専念」の解説

その後福島1975年昭和50年)、「阿武隈」で第8回九州文学賞を受賞した1976年昭和51年)の冬に、三島の母・倭文重が入院している虎の門病院見舞い行ったその頃には、福島母親はすでに肝臓病で死去していた。 1987年昭和62年)、57歳35年間の教職から退いた後は文筆活動専念した退職金使い果たし年金だけでは小旅行もできずに困っていた福島は、1993年平成5年3月三島から貰った手紙13通と葉書3枚東京神田神保町古本屋売り多数札束受け取った。予め2、3通と全部コピー郵送し思わぬ高額前金振り込まれていた福島は、出発前から新宿数日遊んだ後の帰途京都旅行予定立てていた。 1996年平成8年)、高校教師生徒との同性愛関係描いたバスタオル」(『詩と眞實2月掲載)が第115芥川賞候補となった。また1999年平成11年)には、同性愛者兄弟の絆を描いたのかたみ」(『文學界1998年11月号掲載)が第120芥川賞候補となった三島の死から28年経ち三島両親瑤子夫人三島の弟・千之、荒木精之らも全員亡くなった後の1998年平成10年3月20日福島三島との愛憎関係を綴った実名小説三島由紀夫――剣と寒紅』(第1章第2章は『文學界4月初出で、第3章第4章書き下ろし)を文藝春秋から出版した。この実名小説は、三島同性愛界隈一端垣間見られるものとして重宝され一方で作品自体文章力低く宣伝わりには同性愛内容薄っぺらいため、別れた芸能人対す暴露本まがいの売名行為との批判浴びた1998年平成10年3月24日、『三島由紀夫――剣と寒紅』で三島書簡無断掲載したことが著作権侵害に当たるとして、三島遺族である長女冨田紀子長男平岡威一郎から、同書出版差し止め求め訴訟起こされた。福島版元文藝春秋と共に最高裁まで争ったが、2000年平成12年5月23日敗訴確定した晩年は健康を害して入退院を繰り返したが、その間2005年平成17年)に、「花ものがたり」、「淫月」などを発表したまた、県民文芸賞選考委員務めるなど精力的な活動続けた2003年平成15年)から2005年平成17年)まで、自伝的小説いつまで草」を、同年4月からは随筆「花のかおり」を、熊本日日新聞紙上連載していた。 2006年平成18年2月22日午前4時40分、膵癌のため熊本市病院死去した享年762月24日葬儀営まれた。

※この「作家に専念」の解説は、「福島次郎」の解説の一部です。
「作家に専念」を含む「福島次郎」の記事については、「福島次郎」の概要を参照ください。

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